主張しないコーヒー
先日、京都で、街中の何気ないカフェに案内してもらいました。
私はその店のことはなにも知らなかったけど、そのコーヒーの美味しかったこと!
角がなく、円やかで、しかも苦味やかすかな酸味が内包されている、やさしいお味で、思わず「おいしいコーヒーやね」と言うと、「あの有名な焙煎の…」とのこと。
「えっ、あの百万遍の?」、「そう、そう百万遍の」という返事。
京都のコーヒー界を牽引してきた焙煎人のオオヤミノルさんのコーヒー豆を使ってらっしゃるとのこと。
(オオヤさんは今は月一回の手作り市でしか、コーヒーを点てていない、コーヒー豆の卸のみ)
何も足さず、ブラックで堪能させていただき、ふと、「主張しないコーヒー」と思いました。
おいしいコーヒーは、人の心を満たし、会話を弾ませ、しかもその存在も感じさせないほどのたたずまい。
うっかりと店の名前まで聞き忘れた、京都の街で働く人々が通われる街中のカフェ。
手作りのケーキもとても美味で、思いがけず、おいしいものに出会え、うれしかったです。
私もこのコーヒーのようなサービス人になりたいなぁ。
« 京都、キャンディー、アメリア | トップページ | お茶のはなし »
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- No.993 チーズ、そしてハム(2022.05.14)
- No.990 花と食を巡るディープな京都旅 その4 京極かねよと純喫茶翡翠(2022.04.20)
- No.989 花と食を巡るディープな京都旅 その3 自家製酵母のパンの店はちはち(2022.04.19)
- No.986 モッツァレラとトマトのサラダ(2022.04.01)
- No.981 寒い日のお楽しみ(2022.02.18)