心落ち着く古いもの
店のオープン時には、建築家の倉橋光明氏から、色々な提案をしていただきました。
そのひとつが、店内正面の金色に輝く壁。
実はこの壁は約100年前の西陣の丸帯です。
金地に松なので、おめでたい席で絞められたであろう、立派な帯は背山が擦り切れて、帯としての寿命は終わっていました。
本山の「蝉丸」で、この帯を見つけ、表具やさんの丁寧な仕事で、見事な壁ができました。
枠になっている部分は、私の祖母が使っていた帯。思い出あるものが、こんなところで蘇り、感激です。
風薫る5月。店のオープン準備をしながら、あちこちの骨董屋さんを回ったのは、楽しい思い出です。
骨董は高いものというイメージはくつがえされ、気軽にはいれる店も増え、日常使いできる、心落ち着くものを色々見つけることができました。
トイレ内の棚として使っている茶だんすは、大須の骨董市で。なんとか乗用車に積み込み、トイレに置いてみると、ぴったり!
また、「営業中」、「準備中」の看板は、タンスを買いにいった店が店を畳むと言うので、その店が使っていたものを無理に買ってきたものです。
なかなか味があり気にいってます。お値段交渉も骨董の楽しみのひとつ。
ほかにも、灰が入ったまま売られていた銅製の火鉢はワインクーラーに(暖から冷に! )など意外な活用法も楽しみです。
その後、色々な町で見つけると、つい入ってしまいたくなるのが、骨董屋さんです。
大須の骨董市は毎月18日と28日大須観音境内で。 お勧めのお店は、吹上のアンティークマーケット内の「楽天」です。
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