まかない「堀川ゴボウの煮付け」
八百屋さんで堀川ゴボウ発見。直径5cmはあるでっかいゴボウは白い亀裂が走り、
堂々とカゴに乗ってました。
しかもお値段は298円。でも誰も見向きもしません。
京都生まれ、京都育ちの私も食べた覚えがなく、本でしかその存在を知りませんでした。
皮をむき、輪切りにすると、中にスのように穴があり、真ん中にいくにしたがい、 ドンドン穴が大きくなります。 心配になり、食材図鑑を調べてみると、その穴に挽き肉などを詰めて料理するとのこと。 穴あきが普通のようです。昔、秀吉が築いた京都、 聚楽第。秀吉亡き後は寂れていき、そのお堀にみんながゴミを捨てるようになったとか。 そのゴミだらけのお堀の中でゴボウを育てたら、見事なゴボウになったというのが、 その由来です。 今では九条ねぎ同様、町中の五条なんかでは作られてませんが、 私が買ったものは、実は茨城の大浦ゴボウでした。 「そんなー、堀川がつけば一本、1000円だよ」と言われました。 本物の堀川ゴボウは食べたことがないけど、大浦産のものも、人参、椎茸、 ゴボウを牛肉と一緒に炒め煮にすると、とても柔らかく、 ゴボウの香りが食欲をそそる一皿となりました。 なにより、ゴボウの存在感は立派でした。 本物は高くて手が出ないで思い出すのは、丹波の黒豆です。 本当に高いので、年末にはいつも「うーん」と思うけど、私は割り切って、愛知産の丹波種丹波黒豆を炊いています。 大浦ゴボウも同様、長く作られれば、作物もその土地なりの育ち方をしてくるようで、 充分においしいです。 少し前、残念だったのは、愛知産の「九条ねぎ種九条ねぎ」。 こちらは葉が固く、もう少し年季がいるなと感じました。 私はなにしろ、九条ねぎに囲まれて育ったんで、ねぎにはうるさいです。
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