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2013年12月15日 (日)

No.220 笑い、そして時々考える

NHK土曜夜放送の「妄想日本料理」という番組を楽しみにしています。

日本の色々な料理をわずかなヒントをもとに、海外の方に想像して、

作ってもらおうという番組です。最近では「メロンパン」、

「がんもどき」、「ぬた」などがお題でした。


変なヒントが入っているのがミソで、例えば「がんもどき」では、

「お弁当に入れると悲劇的な結末になるもの」とか、「ぬた」では「ぬまに似た言葉」とか。

なんじゃそれ、関係ないよと思うけど、ここがまた笑えるところ。

メロンパンの回ではフランスのフランスパンの人間国宝が、

メロン型の球体のパンを作るなど、

皆さん、色々な素晴らしいお料理を考案されてます。


番組いわく、「異文化交流バラエティー」、「誤解は発明の元」と。

出来上がった本家とは別のお料理も、それはそれと認める大らかさに、

毎回笑いが止まりません。


と、しかし笑ってばかりもいられません。

今年刊行の「世の中 食の中」(瀬戸山 玄)という本を読んでます。

その中の「みんなのタネ」は背筋が寒くなる恐ろしい内容です。

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流通している大半の野菜は、

種苗メーカーが開発したF1と呼ばれる種を使っているとのこと。

自分で採種しない農業を危惧する、種苗家野口さんの話です。

自家受粉をさせない、無精子状態を人為的に増やし続けることは、

自然界のバランスを崩しかねないと警鐘を鳴らしてられます。


本のあとがきには、「食の世界には命の原理に深く近づいたものだけがたどり着ける

〔食品づくりの現場]がある。

(中略)食のあり方は世の中の事情にいつも左右されて作り手だけの意志では

どうにもならない部分が少なからずある。

(中略)自分の品格や霊性を賭けて、

より良い物づくりに励む実直な仕事人が日本にはまだいる。」

そんな仕事人に迫り、鋭い問題提起を投げかける一冊であり、

自分の立ち位置を考えさせられる内容です。



「あれとこれのいいところだけ出した  品種改良の薔薇の花もいいが 

逆らえない運命として出会った  無垢の花が見たい」 

私の好きな吉井和哉の歌。

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