No.238 逆輸入?金時人参
少し前の金時豆の話しで思い出しました、金時人参のことを。
金時人参はお正月前後のほんの一時だけ、八百屋さんに並ぶ、真っ赤な人参。
私が子どもの頃、京都では人参と言えば、この金時人参のこと。
今、普通にみんなが使っている人参は、わざわざ西洋人参とよんでました。
子どもの頃からの馴染みの食材なので、冬に出回ると必ず買い、
色々な料理に使ってます。
年末に立派な金時人参をゲット。
京都の母は買い物にも出かけにくい様子で、
「あるんだったら人参持ってきてくれるか」とのこと。
手荷物に人参を入れようとしたけど、大きくて重くなるので、
雑煮を作るのは、どうせ1日と、後発のシェフの車に託しました。
31日に年越しそばを食べている時にフト思い出し、
「ところで人参持ってきてくれたよね」と尋ねると、「人参? 知らんよ」と。
確かに荷物にはまとめてあったが、わざわざ京都まで、
京野菜の金時人参を持って行くとは思わなかったらしく、置いてきたと。
そんなー、「じゃあ、明日のお雑煮はどうするの?」
「普通の人参を入れれば」の一言に私はピキッ。
お大根や小芋さん、丸餅にかしわの入った白味噌のお雑煮の中に、
オレンジの人参が顔を出しているなんて想像できません。
「それじゃあお雑煮は作れない」と私は一人プンプン。
これから24時間スーパーへ買いに行こうかとかもめてるうちに、
家にも一本人参があることがわかり、一件落着。
たかが人参、されど人参。伝統とはこういうことをいうのでしょうか。
それにしても、これは逆輸入か?
またしても、名古屋から京都へ里帰りしぞこねた、人参の話しでした。
金時人参VS西洋人参
金時人参を使った賄い
大根と牛肉と金時人参の炒め煮
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