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春まっさかり、イチゴも露地ものがまっさかりです。
イチゴとルバーブのジャム 160g 480円~
イチゴとあまなつのジャム 160g 480円~
イチゴはジャムには最適のとちおとめで、
ルバーブやあまなつはイチゴをトロンとさせるため、
味のじゃまにならないように、少し入れてます。
できるだけ砂糖を控え目にしたいので、つなぎに、このような果物を合わせています。
他にもバナナやブルーベリーも使えますよ。
ところで、最近はブログもお休みがち。
2月に同居しているシェフのお母さんが救急車に乗って以来、身体は回復したが、
老人力には磨きがかかり、何かと時間が取られます。
介護サービスも利用しつつ、私自身も少しペースダウンしないと、相当疲れてきました。
と、いうわけで、店の連休プラス木曜日も半休をもらい、
ひさびさに朝寝ぼうを楽しみました。(ちょっぴりなんだけど)
招待券をいただいていたので、
名古屋市博物館で開かれている「大浮世絵展」を見にいこうとコートを着てから、待てよ、
冬にも県美で祝日明けの火曜休館で失敗したことことがあったなと思い出し、
パンフレットを見ると、なんと会期中2回ある火曜休館日に大当たり。
セーフ!行く前に確認して良かったと。
そして翌日、3時すぎに慌てて家をでて、再トライ。
ハァハァ言って地下鉄桜山から博物館に駆け込み、
いただいていた招待券を出そうとしたら、あれれ?
パンフレットはあるが間にはさんだ入場券がない!
どうやら、昨日確認した時、家に落としてきたようです。
仕方が ないので、入場券 1300円を払って1時間で見ました。
しかし圧巻でした。浮世絵といっても、版画もあれば、肉筆画もあり、人物画もあれば、
風景画もある。細部まで描かれた模様や版木の細かさに驚きつつ見ていたら、
あっという間に閉館時間でした。
それにしても、作者は人を興味深く観察していて、
豊かに表現しようという並々ならぬ熱意を感じました。
帰りに博物館向かいの山田餅で大福を買って帰るのを楽しみにしていたけど、
それは入場券1300円に消えたので、足取りも少し寂しく帰宅しました。
土曜の夜、帰宅すると、友人からタケノコが届いていました。
ご主人の勤務先が三重のタケノコの産地で、毎年掘りたてを米ぬかとともに、
届けて下さいます。
メールには、ご主人は昨日、退職され、今年が最後のタケノコになるとのこと。
考えてみると、かれこれ20年近く、毎年タケノコをいただいており、驚きです。
最後とは、私まで、ちょっぴり寂しく感じました。
その日は、翌日の賄いを作り終えると、午前3時。さすがにタケノコは茹でられないと、
寝ることにして、翌朝、出勤前に大鍋を出しました。
剥いた皮はかさばるけど、タケノコはとにかく茹でて、冷ましておけばよいこと。
そのまま出勤して、帰宅後に若竹煮を作りました。
柔らかく、甘味があり、少し残ったアクが春を感じさせる一品。
帰宅したシェフがビールを開けたので、作りたてを出すと、
「うーん、幸せを感じる味わい。そうだ!昔、船場吉兆で食べた味。
こういうのがおいしいんだよね」と大変、感激。
まあ、今はブランドに傷がついたとはいえ、
先代の頃の確かな味の船場吉兆と比べられては、
私も恐れいりました。
ここは素直にタケノコの実力を認めましょう。
残ったタケノコで、次はタケノコご飯です。届けてくれた友人に感謝。
そして、長年のお仕事を終えられたご主人、ご苦労様です。
このところ山菜類も豊富に出回り、春!私は特にわらびが好きで、
2週連続わらびを煮ました。わらびもタケノコ同様、
アク抜きのため、鍋に並べてから重曹を振りかけ、熱湯を回しかけて、
冷ますだけ。冷めたら、鰹節やお揚げさんと炊いて、トロンとした味わいを楽しみます。
タケノコは米ぬか、わらびは重曹とアクを抜くものが春先に出回るのは、
冬のあいだにたまったものの解毒作用があるからとのこと。
積極的に取り入れています。
ところで、宮崎に住む友人から、
以前「あくまき」というお菓子をいただいたことがありました。
それは、アク抜きに使う灰汁にもち米と笹を漬け、
笹に詰めたもち米をこれまた、灰汁で煮たもので、ういろうや、
ちまきのようなものでした。
わざわざアクをまとったもち米は滋味深く、何より日持ち好く、
昔の人の知恵に感服です。
宮崎方面では、端午の節句に「あくまき」を食べるそうですが、
調べてみると、日本各地に同じようなお菓子がありました。
食文化の懐は深いものですね。
今日は近隣小学校の入学式。
春うらら、ピカピカのランドセルの新一年生のご家族が、
ランチ時に何組かご来店下さいました。 が、しかし、店内はすでに満席。
ご予約の方を含め、二組しか入っていただけず、残念。
あの子もこの子も、普段おこしいただいてるお子さんが今日はドレスアップして、
もう一年生なの!! と驚きです。
小学生のお母さんもまだまだ可愛いですね。
夜は結婚記念日のお祝いにご夫妻でお食事の方あり。
あれ?もしかして、昨年も見えてましたよね。
昨年お二人に「love」という名のワインをご用意したこと、
「ブログに書いてくださりうれしかった」とおっしゃってました。
おめでとう。私も思い出しました。
お祝いがあるといつもの浅野屋へ行こうねと思い出し、来てくださること、
本当に嬉しいです。
やっと色々な花が咲きだしたうちの庭。
世の中は消費税がいよいよ8パーセントになり、切り替え時には、
家計が大変とテレビや新聞での連中の報道。私も買い物をして、
確かに高いなあと感じました。
この状況が平日のランチを直撃。4月に入り、なかなか厳しい日が続いてます。
店のほうは3月20日に内税式で価格改定をすませているので、
表示価格は変更ないです。
料金改定に伴い、店の黒板も全面書き直しました。
いやあ、全部消したのは10年くらい前かな?
書くより消すほうが大変でした。 店のコンセプトを大きく板書しました。
「おいしいものを 良心価格で 食べて元気のでるお店 」
「お一人でも大勢でも楽しい浅野屋洋食店」
「おいしいものを良心価格でだす」、
「おいしいものを食べて元気がでる」そんな店に。
「一人でも気軽に入れる」、「大勢で楽しい会食ができる」そんな店に。
そして、私たちの考えるおいしいものは「飽きないもの、後味がいいもの」、
「時々思いだし、また食べたくなるもの」と考えています。
そんなこんなを考えていると、急に「唯一無二」という言葉が私の中に浮かんできました。
誰かが真似をしようとしてもできない、唯一無二の店を目指そう。
やれることはまだまだあるなと、心構えも新たに、
店の表の看板メニューも写真入メニューをだしました。
ぱっと桜が咲き、雨風あり、桜もそろそろ終わりですね。
先日の休みによく車で通る、山崎川の河辺へ降りてみました。
桜のトンネルは川面に写り、暮れなずむ景色に溶け込んでいました。
定年退職後、ご夫妻でフランスに滞在されている、
シェフの友人から絵葉書が届きました。
パリから遠く離れたフランス南西部の山中にある、ロックフォールチーズのカーブから、
整然と並んだチーズを錫箔で包んで仕上げをしている写真です。
職人さんたちは皆、青い服にエプロン、
足元はフランスの伝統的な履き物のサボを履いています。
ほの暗い洞窟のような部屋、黒い棚、裸電球に簡単な傘をつけただけの照明。
さっそくフランスチーズの本をみてびっくり!
ロックフォールの写真は同じ棚、同じ壁、同じ電球ではありませんか!
あー、本場からの便り。シェフの話しによると、山全体に洞窟がたくさんあり、
その洞窟内は青カビに覆われているとのこと
。
調べてみると、このチーズの不思議さ、面白さにまたまたびっくり!
洞窟内の土着のカビは、そこにしか存在しないもの。
特製パンを洞窟に置き、カビを付着させ、身も皮もカビだらけになったパンの皮を剥ぎ、
柔らかい身を乾燥させて、やっと粉末の青カビを作る。
そのカビを羊で作った白チーズに注入するのだそうです。
この洞窟で熟成させたものだけが、ロックフォールを名乗れるのです。
絵葉書も本も同じ光景な訳です。
ちなみににフランスでは他の地域のブルー・ドーヴェルニュやブルー・ド・ブレスは、
牛の乳に青カビをつけたもの。
有名なイタリアのゴルゴンゾーラやイギリスのスティルトンもみな、牛の乳を使用。
ロックフォールは「チーズたちの王」と呼ばれています。
友人のご夫婦は、本場でできたてを味わい、
これまで味わったことのない絶妙な美味しさに感激されたとのことでした。
百聞は一見にしかず。あー、私も行ってみたい。