No.396 お辞儀 その1
ただいま新人さん特訓中。
飲食店では、お料理をお作りしてお出しするのはもちろんのこと、
スタッフには実に色々なことを覚えてもらわねばならず、
社会経験の少ない大学生が、
ひとわたりの仕事をやれるようになるまで、教えるのにも中々骨が折れます。
例えばレジ。
お札を縦に持って、指で挟んで数えた経験のある子はほとんどいません。
お札の数え方、お客様への受け渡し。
また、領収書はもらったことがないので、もちろん書いたこともない。
電話の取り方、駐車場までのご案内。
すべて相手がいるので、マニュアル通りという訳にはいかないことばかりです。
そんな中でも、私が注目して見ていることは、挨拶とお辞儀です。
大きな声で挨拶や返事ができているか、
また、きちんと腰を曲げ、頭を下げてお辞儀をしてお見送りしているか、
の2点に注意を払っています。
特にお辞儀は、人の世を渡っていくには必須スキルとも言えるもの。
心を込めて、「ありがとうございました」という気持ちの現れるところだと思います。
でも友達同士ではほとんど出番がなく、学生さんにはあまり馴染みがないようです。
お辞儀をするタイミングでは、お客様は後ろ向きに出て行かれますが、
他のお客様がそれを見ているし、出て行かれた方も必ず感じられるところです。
学校でも「起立、礼」が授業の始まりの合図、(過去形だったのかな?)。
子供の頃、お客様がいらしたり、道で知り合いに出会ったりしたとき、
親から「きちんとご挨拶して」と言われ頭を下げたものです。
ちなみにインターネットで「お辞儀」を調べたら、
これが中々奥深い世界だということに気づき、次回はお辞儀のお話しを。
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