先日の水曜日、店の定休日はジャスト梅雨の晴れ間。
バスツアーの蛍狩りを、長女と2人で申し込みしてました。
集合はバスツアーには珍しい午後2時。朝寝坊の私たちにはピッタリです。
名古屋駅に集合してから、岐阜の大垣、奥の細道結びの地記念館などを見学して、
滋賀県米原の醒ヶ井まで、すぐでした。
醒ヶ井は大和タケルノミコの大蛇伝説のある、
水が美味しいことで知られる場所です。
平成水100選では、見事、1位になったというお水は、なるほど、超軟水、
まろやかで飲み飽きしないお水でした。
JR醒ヶ井駅からすぐの中山道沿いに流れる地蔵川。
街道沿いのこの川は水の中に咲く梅花藻というかわいい花が有名です。
鈴鹿山系の北端、霊仙山が目前に迫り、バスを降りた途端に山の匂い、
とても清々しい雰囲気です。風情のある町並みを地蔵川に沿って歩き、
可愛い梅花藻を堪能しました。
見ごろはこれから、まだ3分咲きぐらいだったのかな。
でも川の流れに夕日がキラキラと当たる中、白くて、小さい花がゆらゆらして、
心休まるひと時でした。
事前にチェックしていた「しょうゆプリン」は想像以上の美味しさ。
綺麗に暮らしていらっしゃっる町の方々にも感心させられました。
都会の喧騒を離れ、別の時間が流れているように感じました。
夕食の後、暗くなるまで、地元の蛍博士から講義を受け、
彼のご案内で、地元の人も中々知らないという穴場へ連れて行ってもらいました。
ホタル見物は真っ暗な中、バスの明かりがまぶしい。
天の川という川べりにポッポとゲンジ蛍の灯が燈り初め、
初めは目を凝らして探してましたが、
そのうち、あちらからも、こちらからも、つー、つー、と、
蛍の白い光が現れ始めました。
真っ暗闇の中から白くて細い光が現れては、消え、
現れては消えする眺めは幽玄という言葉がピッタリな眺めです。
みんな静かに、でもうわー、うわーと言いながら、
あっという間に時間が過ぎて行きました。もっと見ていたいけれど、帰りの時間。
蛍博士から聞いた、蛍の光には温度がない、
0度、冷光発光という話を不思議に思いながら、帰路に着きました。
およそ生き物で、発熱なく、発光するものは他にはないとのこと。
えぇ?、発熱のない求愛行為なんてあるんかいな?
そんな生き物がいるなんて、信じられんな、とますます神秘的な蛍でした。
娘が「お母さん、ツキヨタケとかも、冷光発光かな」と言っていたら、
次の日の新聞に、森の中で静かに光るキノコの写真が載っていてびっくりです。
やはり冷光発光とのこと。発熱なく求愛行為をする蛍は、
意外にクールなヤツでした。
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