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2015年9月 7日 (月)

No.439 拾われた命

少し前のことになって恐縮だけれど、先週の月曜日の夜のこと。

我が家にとっては週末。

京都から帰省した次女と二人で、帰宅して、玄関の扉を開けた時、

そこにいたのは、困った顔をした長女と、見たことも無い小さな猫。

いや、猫と聞くまで何かもわからないほどの、でも、確かに生き物。

聞けば、静かな夜更けに弱々しいにゃーという泣き声がするので、

外に出てみると、家の前でまだ胎盤がくっついたままの猫が一匹、

産み落とされていたそうです。

親猫の姿は見えず、一匹だけ、曲がり角の車道側にいたとのことで、

娘も無我夢中で、家の中へ連れてきたとことでした。

私が帰った時には、すでに、段ボールの中でタオルにくるまれ、

ペットボトルの湯たんぽを当ててもらってました。

胎盤は外れていたけれども、

猫は一度も飼ったことはなく、どうしたら良いかさっぱりわからない。

でも、とりあえず、臍の緒というものは切らなくちゃね、

とハサミでなんとか切りました。

あーあ、どうやら、いつも我が家のような顔をして、

うちの辺りをうろついている猫と同じ柄の茶とら。

それにしても、親猫はいずこへ。

そして、一緒に生まれたであろう兄弟猫はどこへ。

思いがけない猫騒動の始まりでした。どうしたらいいか、

次女が知り合いの獣医さんに連絡すると、午前1時半頃、電話をくれ、

2時間ごとのミルクと、もっと大事なのは、排泄をきちんとさせること、

すごく大変、命を繋ぐのはすごく難しいとのことでした。

猫用ミルクの代用は薄めた豆乳とポカリスエットを混ぜ、

長女が出してきた、未使用の香水用スポイド

(先が注射針のようになっている)でやると、飲みました。

排泄も教えられたようにしてみると、出た出た。

3人で交替でミルクをやり、翌朝次女が近所の獣医師に見てもらい、

その足で、スーパーへ猫用ミルクとほにゅうびんを買いに行き、

みんなで恐る恐る、段ボールを覗きこんでいました。

子猫は片手に乗る大きさ。

本当にネズミくらいで、目も開いていなければ、もちろん立ってもいません。

でも背骨がだんだんしゃんとしてきて、

ニァーという声もだんだんしっかりしてきています。

次女は、「この子はきっと生きるよ、声が大きいよ」と言うけれど、

家では飼えないし、さてどうしようと言うとき、

長女が猫好きな行きつけの美容師さんを思い出しました。

一か八か電話してみると、

「飼い主が見つかるまで、家で面倒見ますよ。猫欲しい人いるんですよ。」と

思いがけない返事。

その日の夜、仕事が済んでから、雨の中、引き取りに来て下さいました。

さすがにこんな小さいのは初めて見たとのことでしたが、

何匹ものお世話をされてるだけあって、

すんなり段ボールごと猫は行ってしまいました。

とんだ猫騒動で、週末の疲れがドット出たけれど、引き取り手が現れ、

気持ちはよかったです。

今回のことで、私は子供たちのそれぞれの一面、長女の冷静な判断力、

次女の馬力のある行動力を改めて知りました。

結婚前の娘たちには、

子育ての大変さを身を持って知ることになったことでしょう。

それにしても、うちの車のボンネットで寝ていたり、

お隣りの縁側やバイクのシートの上で寝ていて、

毎日走り回っていた数匹の猫たちが、

あの日から全く姿を見せなくなったのはなぜ?

あまりいい写真が撮れなかったけれど、

ペットボトルのふたを見れば、小さな小さな、猫。

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「一週間後の今日」電話を入れると

「ねこはスクスク育っている。飼い主はまだ見つからない。」

とのことでした。




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