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2015年12月 3日 (木)

NO.462 徳川美術館 源氏物語絵巻

12月1日、いよいよ師走となり、心慌ただしくなるばかり。

でも、良いお天気でもあり、

お近くの徳川美術館でひらかれている「国宝 源氏物語絵巻」を

見に行きました。

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徳川園までは自転車で家から15分ほど。

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美術館の開館80周年記念で、

国宝の絵巻物20巻を全点一挙公開ということで、

とても楽しみに出かけました。

多分大勢の人だろうな、と思いながら、3時頃到着。

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いやぁ、想像以上でした。このまま並んでいては、到底、閉館まで、

入口しか見られないかと、

蓬左文庫のチケットまで合わせて買ったことを後悔していると、

館の方でも、肩越しの観覧を勧めてくれました。

それで、たくさんの人の後ろからさぁっと、見ることができました。

所々人が切れてるところもあり、

そんなところは、じっくり見ることもできたし、十分でした。

何より、20巻もの絵巻と詞書の圧倒的なボリュームに感激しました。

平面的なぬめっとした印象を持っていた絵のなんと立体的なこと。

衣のひだを一つ一つ細かく描き、みすの揺らぎを一本一本描き、

細い細い線の連続が折り重なって絵に厚みがあり、

描かれている人の息づかいが伝わってくるようでした。

詞書も想像とは違い、

美しい連綿体が幾人もの人の手によって書かれたことが良くわかりました。

900年もの時を経て、伝わった本物の迫力、

見ることができてよかったです。

人々の好む色恋沙汰を通して、

人の世の栄枯盛衰を描き切った紫式部ってすごいな、

ハッピーエンドでは決して終わらなかったこの物語の凄みを、

絵巻は、とても良く伝えているように思えました。

ところで、そうはいっても、中々ややこしい源氏物語。

行く前に、おさらいをして、

こんがらがっている私を見てシェフが意外なことを言いだしました。

自分は、市川昆監督のテレビドラマで源氏物語を見て、

あらすじを覚えたと。

伊丹十三が光源氏をやり、素晴らしい女優さんたちが出たんだよ、と。

私は、まだちびっこだった1965年から66年にかけて、

夜遅くに放映されていたそのドラマは、セット、衣裳のすべてが白黒で、

アメリカでも賞をとっていました。

富士真奈美さんが紫の上を、

加賀まり子や中村玉緒、黒柳徹子さん、岸田今日子さんなど、

それはそれは豪華な顔ぶれだったと話してくれました。

検索したけれど、ユーチューブでも、ビデオでも、

今は見ることができないようでした。

学生運動真っ盛りの頃、もう一方では、

そんな作品がちゃんと創られていたことにも驚きました。

これは行く途中で見つけた、レトロな銭湯

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慌ただしくなる前に、ちょっと一呼吸の一日でした。


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