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2016年2月 3日 (水)

NO. 480 方向音痴、伏見を歩く

名古屋の老舗居酒屋、大甚にずっと前からいってみたいと思ってました。

シェフの年代の人たちの口の端には、

大甚での思い出がしばしば出てくるし、

dancyuでも、名古屋に大甚ありと紹介されていたり。

小鉢にずらり並んだおかずが美味しく、お酒は樽酒の賀茂鶴のみとか、

4時の開店に行かないと席がないとか、

昭和の雰囲気を色濃く残したお店とのことです。

日本酒ずきで古いもの好きな我が家の次女は学生時代に体験。

すごく気にいってましたが、同席した、男子学生が独特の雰囲気にのまれ、

早々に退散となり、残念だったというのも、私の興味をそそりました。

念願叶って、今日はシェフと二人で突入。

伏見は、シェフが、30歳頃まで家族で住んでいた町でもあり、

大甚界隈は懐かしいところのようでした。

5時にお店の前で待ち合わせねと、

伏見の問屋街で買い物をするつもりで、私は一足早く家を出ました。

方向音痴は自分でも自覚しているので、

地下鉄7番出口を出てすぐという店の前をわざわざ確認。

ネットで地図も確認していたので、足早に大甚の前を通り過ぎて、

お目当ての服飾店まで歩きだしました。何度も行っている店なのに、

なんだか方向を間違えたみたいと気づいたのは、栄小学校の前で。

栄小学校はシェフが子供の時通ってた学校で、

付近は、お母さんからよく聞く地名や建物が。あれれ、

とんでもない方向へ来てしまった。間違いに気づき、方向転換して、

お目当ての店になんとかたどり着きました。

まあいいか、昔住んでた町の探索もできたし、と買い物をして、

いざ、大甚へ。

待ち合わせの5時5分前に着いたもののシェフの姿は見えず。

時々お店の中を覗くも、

入口に怖そうな風貌のおじさんにじろりとにらまれ、退散。

寒いし、暗くなってくるし、心細くなって、何度目かに覗いた時、

お店の人が「もう一軒あるよ」と声をかけてくれた。

S001

S003

昔懐かしい「御園銀座」の飲食店街です。こちらは支店でした。

その時、怒ったシェフから、「どこにいるの?」とやっと電話が入りました。

こんな時、携帯がないと本当にどうしようもない。

携帯を持たないシェフは公衆電話をやっと探し連絡が取れてみると、

私は100m程離れた支店の前で立っていたようです。

ああ、わざわざ事前確認したのに、店構えも違うし、地下鉄6番出口だし

本当に自分の方向音痴にも程があると平謝りで、

ともかくも大甚にたどり着きました。

店内はすでに大勢のサラリーマンの方々でいっぱい。

2階に案内されました。小鉢のおかずは、白和え、

ナメコとオクラの酢のもの、ナマコの酢のもの、魚の子の煮付け、

穴子の煮付けなど、心安らぐ、懐かしいおかずばかり。

こんなに手作りして、大変や、といつも賄いを作る私は感謝でした。

しらうおの刺身や注文してから焼く焼鳥などを、

ぬる燗の賀茂鶴でいただきました。

S005

久々に飲む賀茂鶴は、ほんのり樽香がして、お酒らしいお酒。

おかずの優しい味にピッタリで、シェフと二人よもやま話に花が咲きました。

お店がだんだん混んで来て、お店の人も注文を叫んでました。

最後に、大きなそろばんを持った店の人がテーブルに来てお会計。

こんな方向音痴が、

ナビもない車を地図さえあれば大丈夫と運転してるというと、

娘からは、方向音痴の機械音痴、

ナビなどあるともっと大変と言われ、まあ、そうね。反論はありません。

今日は憧れの大甚にやっとたどり着いた一日でした。



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