NO.479 お世話になりました 葛布ののれん
2月2日、朝から大掃除。と言いたいところだけれど、
私の出勤は大幅に遅れ、到着したら、みんなもうお掃除の真っ最中。
色々な場所を手分けして掃除してます。
私は、前日の夜に外した、のれん類の洗濯で思わぬつまずき。
すっかり出遅れてしまいました。
客席と厨房の仕切りの木綿ののれんは2度洗いで、きれいになりました。
あまりきれいになったので喜んで、
前日の夜にソファー席にかかっている葛布でできたのれんも洗いました。
いつもなら手洗いをするところだけれど、時間も遅いので、
洗濯機のソフト水流で、3度洗い。これが失敗のもとでした。
葛布は山野に自生する葛の茎を繊維に加工して、
織られたとても特殊な布。
ザックリとした風合いと手になじむ感触、自然な色合いなど、
野趣にとんだ布です。
今から17前の店のオープンの時、設計士さんから、
葛布というものがあるので、
それを赤い壁に掛けると雰囲気が良いとの提案で、葛布を探しました。
今ならパソコンで葛布と入れると、
たちどころに何軒かのお店が出てきますが、
17年前はそんなに簡単ではなかったです。
やっとの思いで探した葛布は、静岡県は掛川の名産品でした。
たしか1枚8000円近くしたものを、9枚!7、8万円したと思います。
ずっと大事に使ってきました。
それが、埃で目詰まり状態、何度かの下洗いの後、
洗濯機に入れ出てきたら、びりびりでした。あ~やってしまった。
しかも洗濯機の中も葛の繊維が張り付き、要掃除。
トホホな結末でした。
大掃除は、好天に恵まれ、普段できない、冷蔵庫の中や、
換気扇の中など順調に進みましたが、気がつけば4時!
私はその足で布の大型専門的、大塚屋へ直行。
のれんの布を選び、寸法をお伝えして注文しました。
ただし、葛布はタイ製でもびっくりするくらい高かったので、
カーテン用の布地で注文しましました。
色々な思い出が詰まった葛布とはいよいよお別れになりました。
というわけで今年の大掃除は、私にはのれんの思い出ばかり。
最後にソファー席のカーペットを全部コインランドリーへ持って行き、
こちらもきれい、さっぱりになりました。
のれんが出来上がるまでは赤い壁が剥きだしでちょっとイメチェンかも。
2月4日(木曜)は臨時休業させていただきます。
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