NO.525 巡り合いは一瞬
ビーフシチュー、ビーフカレー、
そしてハヤシライスに入ってるお肉は牛頬肉の煮込みです。
このところ、お客様から、「お肉がトロトロで美味しいね」、
「いや本当にお肉美味しかったよ」と声をかけてもらうことが続きました。
いつも閉店ぎりぎりに飛び込んでいらっしゃっるMさんも、
食べ慣れたビーフシチューを召し上がった後、
「いつもたべているけれど、今日お肉が特別美味しかったな。
肉の底力を感じたよ」と言われます。
シェフに話すと「いつもと同じ仕込みだけど、
今回、特別美味しい肉が来たんだろう」とのこと。
肉も、魚も野菜も果物も、同じように、育てても、
個体差はどうしても出るもの。
今回の仕込み分で美味しいお肉に当たった人はラッキーですね。
もう少し続くみたいですよ。
今日も、
頬肉の仕込みで出たヘット(豚肉のラードに対して牛肉から出る油脂分)と、
ゼラチンを取り分けていたので、
「ブログ用に写真撮らせて」と言うと、
「ダメ、企業秘密だから」だって。何が企業秘密なんだ?
こんな小さな店の、とおかしくなりながらも、
本人を尊重して、写真は無しですが。
美味しいものとの巡り会いは、
本当に一瞬、出会えればラッキーなんですね。
昔、雪のちらつく12月の初めに蓼科に旅行して、
おいしそうな蕎麦屋さんを発見。
店の前のせせらぎを渡り、
店に入ると鉄瓶にお湯がしゅんしゅんいっていて、
若い店主がまだ慣れぬ雰囲気で、その年の新蕎麦を出してくれました。
まず、蕎麦の色が緑色に驚き、一口口にして、
植物のはじける美味しさに「蕎麦ってこんな食べ物だったのか」と、
驚いたことを思い出しました。
店の名前は「しもさか」と。
その後、しもさかはあっという間にその名をしられるようになったけれど、
蕎麦の本当の美味しさを私に教えてくれた大切なお店です。
その後も尋ねましたが、初めに食べた、
はじけるような美味しいおそばは、
やはり、あのタイミングのあのうちたての、あの一瞬のものだったんだな、
と思います。
美味しいものとの巡り会い、なかなか得難いものなんですね。
夏の日差しの中、猿投の黄桃が始まりました。
毎年好評の「生ハムと黄桃のサラダ」、、今週出ています。
こちらもひと夏のうちのほんの一瞬。しかも雨に当たらず、
甘味が乗るのはさらに一瞬。お見逃しなく!
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