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2016年8月27日 (土)

NO.538 涙が教えてくれるもの

ブラジルでのオリンピックの熱狂が少し覚め、

浅野屋にも少しづつお客様が戻ってきて下さいました。

彼の地での日本選手の活躍と日本の暑さが重なって、

ほんとにお店は、冷え冷えでした。

それにしても、数々の熱い思いを届けてくれたオリンピックでしたね。

私も卓球の女子団体3位決定戦が休日だったので、みんな寝静まった後、

熱中して見るあまり、エッジボールならぬ、

テーブルの端に湯呑みを置いて、買ったばかりの湯呑みがエッジ落下。

割れるは、手を切るはと痛い目はしたけれど、惜しみない拍手を。

バトミントンの決勝は、家事が済んで、テレビをつけたら、

5ポイント連取の直前で、息詰まる攻防を目の当たり前にして興奮と、

本当にドラマチックな場面を見せてもらいました。

中でも、忘れられないのが、

レスリングの吉田沙保里選手が銀メダルに終わった試合でした。

マットに突っ伏して起き上がれない彼女を真上から写した、

カメラアングルは、彼女の無念さを表して余りあるものに思えました。

勝った、まだ若い選手の無邪気なはしゃぎようと、

同じ時間が流れている、二人の気持ちを見事に表し、心打たれました。

続くインタビューでの吉田選手の一言、

「勝てると思ってたんです。

それが取り替えしの付かないことになって----」、

の言葉にもぐっときました。何度も「ごめんなさい」を繰り返したことと共に、

彼女の素直な、一筋に歩んできた道を思いました。

この先の人生で、この言葉が、繰り返し、繰り返し現れるては、

その意味を反すうすることになると思います。

勝つことも大切だったかも知れないけれど、

それ以上にこの銀メダルは、彼女の人生に奥行きを与えてくれるものに、

きっとなると思えます。お疲れ様でした。

遠いブラジルまで、本当にお疲れ様。

そして、とても重たい銀メダルをありがとうございました。

久々に苔玉で、夏らしいもの作りました。

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