NO.552 ルーツの鳥居
先日92歳の誕生日を迎えたシェフのお母さんが、
東区の芳野にある片山神社に、
自分のお父さんとおじいさんが寄進した鳥居があるというので、
一緒に見に出かけました。
神社のお祭りで竹燈籠や屋台も出るというので、少し暗くなってから、
お母さんと、私と娘との女3人でルーツの鳥居探検です。
少し手前のコインパーキングに車を停めると、
すぐそこが、お母さんの実家。
そのあたりをうろうろしてると、「ここが同級生のまるまるちゃんの家」、
「ここが尼寺だったところ」、「ここに自転車屋があった」と、
スラスラと昔の思い出が飛び出してきます。
片山神社は、お家からすぐです。
開かれたのが、709年、平城京が710年なので、1200年もの間、
この地にある神社と知りびっくりです。
そして、ありました!!立派な鳥居が、夜空にそびえてました。
石作りの鳥居の裏をみると、
確かに「大正6年」 おじいさんの名前、松次郎、
お父さんの名前金松と鳥居の足の片方づつに彫ってありました。
これまた、100年もの間、戦火からも免れ、そこに立っているのでした。
境内でおしるこを振る舞っていた、
ご婦人方もどこの誰が寄贈したのかもご存じなく、
宮司さんまでもが、驚いていらっしゃいました。
お母さんの思い出は次々出てきて、
神楽殿でお神楽の奉納があったこと、境内でにわか芝居を見たこと、
そして兄弟が、ここで結婚式を挙げたことなど、楽しそうに話していました。
きれいに掃き清められた境内はほのかな竹燈籠でライトアップされ、
とても幻想的で素朴な味わいをだしていました。
私達も心静かにお参りをして、
お母さんはここが、みんなに大切にされていることがわかり、
満足げで帰りも楽しいおしゃべりが止まりませんでした。
噂には聞いていた鳥居。なかなか立派でした。
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