No.578 クリスマスの思い出
12月24日、25日はクリスマス。
日本人にはおなじみの年末行事となっています。
浄土真宗の聞法道場を開いていた父は厳格で、
私は小さい頃からクリスマスは一切関係なく育ちました。
サンタも来ないし、ツリーももちろんありません。
もちろんケーキもなっかったけれど、一度だけ、
お歳暮としてクリスマスケーキをいただたことがありました。
父は「寺院にクリスマスケーキとは何事だ」と怒っていましたが、
子どもにとっては「ケーキ、ケーキ!」とうれしかったことを覚えています。
そんな私が、
結婚した後はクリスマスケーキ作りに追われることになるなんて、
思いもよりませんでした。
30数年前、
まだまだ珍しかった薪型のブッシュ・ド・ノエルを沢山作りました。
ケーキ作りはとにかく寒い。寒いし、やったことがないことばかりで、
もたもたしていると「巻き寿司くらい作ったことあるでしょ」と言われ、
「なんで私がクリスマスケーキを」と思ったのも、懐かしい思い出です。
クリームを塗った後でフォークで薪に見立てた筋を付け、
「ジョイユー・ノエル」のプレートをのせます。
「ジョイユー・ノエル」て何?の時代でした。
うちの子どもたちの保育園時代には、
連絡帳に「サンタさんのプレゼントは何でしたか?」と書かれていて、
親子共々、絶句……。
そんな訳で浅野屋には大きなクリスマスツリーもなく、
細々とした飾りでお茶を濁しています。
でも、赤と緑のテーブルクロスですっかりクリスマスバージョンの店内。
24日は、クリスマスディナーというより、
最後のお食事を楽しむお客様で賑わいました。
25日のディナーはご予約満席となりました。
26日ディナー、残り席、ごくわずかです。
« No.577 そして思い出話に花が咲き | トップページ | No.579 またお会いしましょう »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- No.1031 太っ腹と太鼓腹(2023.01.09)
- No.1022 知られざる競りの世界をのぞき見(2022.11.10)
- No. 1018 秋風と共に(2022.10.06)
- 1010 飛んだトマト(2022.08.14)
- 1010 お盆の営業案内(2022.08.11)