No.595 自分たちの店にするために
看板が付き、内装工事が始まり、あわただしくなってきました。
先に入っていた厨房器機を取り外してもらった後、
厨房の掃除を本格的に始めました。
高いところも脚立に乗り、ごしごし。
でも、天井に近いところは、さすがに怖いです。
主婦力を発揮して、伸縮性のハンディモップに雑巾を取り付け、
洗剤をスプレーで振りかけて擦って、油汚れを取ったり。
すべては自分たちではやりきれないまでも、シェフと二人で、
こすったり排水溝の掃除をしたり。
たいへんだけど、きれいになると、
「ビフォアー、アフター」と顔を見合せ嬉しくなり、
段々自分たちの店になるんだという実感が沸いて来ます。
掃除をしながら、シェフに「今までどこの厨房がきれいだった?」と
聞いてみると、
即座に「コート ドール。すべてがピカピカだった」という返事。
えっっ? 私はすっかり忘れていたけれど、
東京三田にあるフレンチの名店コートドールに食事に行った際に、
シェフの斎須政雄さんの著書にサインをお願いしたことで、話しが弾み、
厨房を見せていただいたとのことです。
私より一緒に行った娘がはっきり覚えていました。
ピカピカの厨房は斎須シェフの仕事に対する心の現れです。
家に何冊かあった斎須シェフの本はどれも面白かったことを思いだし、
「あ、それブログに書こう」というと、慌てたシェフ。
「自分の厨房を見たいと言われたら、困るな~」と、頭を掻いてました。
でも、二人でコツコツやってるから、初心忘れず、
これからも、掃除に励みます。
綺麗なことは気持ちの良いことです。
「一見ありふれたもののようではあるが、
いったん口にするとその鋭さに圧倒される。
本当にいいものはなんでもないように普通の顔をしていて無駄がない。
こんなのが、僕の理想型です。」 斎須政雄「十皿の料理」より
今日は消火器やごみネットなどの地味なものの買い出し、
そして、保健所に開業申請に行きました。
店から徒歩5分くらいのところにある千種公園と通勤路の青空。
千種公園のユリ園は、開業後の5月下旬から6月に見頃を迎えます。
緑一杯の大きな公園を通って、店に向かいます。心のなごむ一時です。
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