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2017年6月

2017年6月26日 (月)

No.617 成婚率50%l

23日、24日と貸し切り営業が続き御迷惑をおかけしました。

24日土曜日は、シェフの大学時代の美術部の人たちの

たまり場となっていた喫茶店のママさんが、今年、90歳あまりで亡くなられ、

その方の「偲ぶ会」をご家族が中心となってなさいました。

浅野屋マックスの16名の貸し切りです。

前日の夜には、しばらく使ってなかった宴会用のグラスを洗ったり、

準備が深夜に及びました。

みんなの集える場所を長きにわったって提供されたママさんを偲んで、

お集まりの皆さんのお話が弾みました。

学生時代とはすっかり風貌の変化した面々ですが、

お酒も入るとお互いにニックネームでよびあい、和気あいあいの会でした。

ご家族の最後のお話し、

「ずっと専業主婦だった母が50歳を過ぎてから、学生街の喫茶店を初め、

精根込めて働く姿を高校生だった私は不思議に思っていた。

でも、自分もその年令になり、学生さんに接する仕事をしてみて、

初めて母の気持ちがわかった。

本当にみんなのことが可愛かったんだと」いうお話が心にしみました。

喫茶店で使われていた落書きノートの登場には、

「イヤ、幼稚なこと書いて恥ずかしい」といいながら

皆さん熱心にのぞきこんでいらっしゃいました。

ところで、私が驚いたのは、その仲間に4組の御夫婦がいらしたことです。

16名中実に7人が学生時代からのお付き合いで結婚されているという、

(残念ながら残りの1人は所用で欠席でした)

実に成婚率50%。

その日働いていた浅野屋スタッフの学生さんも

「喫茶店で知り合って結婚できるものですか?

大体、隣の人とどうやって話すんですか?」

という驚きは現代学生事情を物語っています。

それはやはり、その場を作られたママさんのお人柄なんでしょうが、

休講があると喫茶店で話し込み、

ついには次の授業もサボってしまうなんていう、

私達世代の緩やかな時間の流れがあったのかもしれません。

生身の人間がぶつかり合って、振り替えれば、

赤面しそうなことを言い合っていた頃が私も懐かしく思い出されました。

私のもうひとつの疑問。

みんなよく毎日喫茶店に行くお金があったんだな、って。

昭和40年後半から50年、コーヒーはいくらだったのかな?

娯楽と言ったら、喫茶店か映画館くらいだったあの頃の熱気が

そのまま伝わる、温かい会となりました。



2017年6月23日 (金)

No.616  6月23日からの変則営業のお知らせ

既にお知らせしている通り


6月23日(金)ディナーご予約満席
  24日(土)ランチ 通常営業、 ディナーご予約満席
  25日(日)ランチ、ディナー共に通常営業
  26日(月)臨時休業
させて頂きます。お入りいただけるお日にちが少ないため、

ご予約をお勧めします。よろしくお願いします。

ある日の夕方、6時でもまだ明るいこの頃、

カウンターには以前からのお客様のご年配のご夫妻、

そしてこれから友人のライブに出掛けるという、

これまた30年来のお客様のO氏など。

近くの会社のお勤めを終え、ご来店された女性のお客様は、

O氏とライブ談義に花が咲いていました。

お帰り際に、「良いわねえ、こんな光景。熟年の御夫婦がいて、カウンターで。

まるで映画のワンシーンみたい」といいながら

景色を楽しんでいらっしゃる様子。

私も良いわねえ、とながめていると、

「さてと、帰ろうかな。現実が待ってるから」と腰を上げられました。

色々な人がホット一息つくカウンターに、どうぞお越しください。


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2017年6月22日 (木)

No.615 イタリアより、フレッシュバジルソース

イタリア、トスカーナのフレッシュバジルソースが届きました。

バジルといえば夏のさんさんとした太陽を浴びて、元気に育ちますが、

イタリアで一番の旬は、5月、6月とのこと。

その一番美味しい時に収穫されたバジルをすぐに加工、

瓶詰めしたものが届きました。

フレッシュバジルとエクストラバージンオイル。

柔らかくて、穏やかな香りです。

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ペコリノロマーノやパルミジャーノなどのチーズも

ふんだんに使われていて、味に深みを与えています。

パスタと和えてお出ししたいところですが、お店ではちょっと難しいので、

モッツァレラやトマトサラダに合わせて見ました。

(家ではパスタもいただきました。おいしかったです。ごちそうさま)

水牛のモッツァレラとフルーツトマトのサラダ +バジルソースで 1200円

トマトサラダ +バジルソースで 750円

ウーン、かなり原価厳しいですが、ソースの命も短いので

このお値段でたっぷりとおかけします。

季節の恵、そして流通の恩恵を感じる一皿をどうぞ。

フルーツトマトもいよいよ終わりです。

栽培時に水やりを極限まで抑えて作られる濃厚な味わい。

「さすがに気温30度を超えると、水をやらないと枯れるし、

やれば味が薄くなってフルーツトマトではなくなる、もう終わりだね」とは

八百屋さんの弁。

今から何年前か、家の近くにまだ小さな八百屋さんがあった時、

その店先で小さいけれど、すごく美味しそうなトマトを見つけ、

そう高くもなかったので、何気なく購入。

家に帰って、食べてみて、あまりの甘さにびっくり、

へたなお菓子よりよっぽどいいおやつと思い、

もう一度八百屋さんへ飛んでいって、

買ったのがフルーツトマトとの出会いでした。

後日、八百屋さんの店先には高価なフルーツトマトが並んでいました。

八百屋のおじさんもよくわからず、値段を付けてしまったと

頭をかいてらっしゃいました。

フルーツトマトが出るといつも思い出します。

濃厚な水牛のモッツァレラと、

濃厚なトマトにさっぱりと香り高いバジルソース、

暑い日の一皿目にどうぞ。

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2017年6月13日 (火)

No.614今です、千種公園ユリ園

先日の土曜日、出勤途中に、いつもになく沢山の人が歩いているな、

と思っていたら、皆さん千種公園のユリ園を目指していたようです。

毎日通っているけど、いつの間にかそんな季節になっていました。

梅雨入りした後も東海地方は晴天が続き、

よい風が吹いて過ごしやすい日が続いています。

私も、今日は出勤前に公園の中にちょっと立ち寄って見ました。

お馴染みの白いユリに混じり、

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赤やピンクや黄色など色とりどりのユリがスックと立っています

満開には後少しかな。

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今週いっぱいは楽しめそうです。

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広い公園の南西角の一角ですが、

カメラをもった方や、車椅子の老人施設の方で賑わっていました。

梅雨の晴れ間の散策にいかがですか?

お帰りには、浅野屋にお立ち寄り下さい。

15日(木)は満席になりそうです。

お出かけにはお電話のご予約をお勧めします。

千種公園といえば、

戦前は零戦を作る軍需工場としてして大勢の人が働いていたとのこと。

公園の一角には工場の外塀を爆弾で撃ち抜かれた、

生々しい壁がモニュメントととして残されています。

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ユリ園のすぐ近くにひっそり立つその壁もぜひご覧下さい。

浅野屋の立つ通りは環状線の市電の停留所から、

軍需工場やその先の紡績工場へ通勤される方で、

とても賑わっていたとは、地元のお年寄りからお伺いしました。

今も所々に残るお店の後はその名残のようです。



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2017年6月 5日 (月)

No.613 ご予約満席です

本日6月5日(月)の夜はご予約満席になりました。
よろしくお願いします。

2017年6月 2日 (金)

No.612 6月の営業のご案内

6月の営業のご案内です。

臨時休業や、ご予約満席の日がいくつもあり、
申し訳ありません。
ご来店の際には、
是非お電話をお願いします。

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2017年6月 1日 (木)

No.611西本願寺ライトアップ

開業以来あわただしい日を送っていますが、京都の母の顔を見るため、

思いきって、実家に帰省しました。

当日は、西本願寺で夜間のライトアップをして、

国宝の書院など普段見られないところ一般公開していると言うので、

出掛けることになりました。

肝心の母は長い距離を歩くことができず、行けないとのこと。

京都にいる娘と二人で出掛けました。

午後7時からの開始ということですが、すごい人出と聞いています。

到着は薄暗くなった7時半過ぎになったけれど、

整理券の番号順で入場は9時10分という盛況ぶりです。

幼稚園、大学と

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本願寺境内地で育った私には見慣れた長い築地塀も重要文化財。

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いつも閉まっていて時々時代劇のロケがあった唐門は

国宝と全てライトアップされています。

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待っている間に通い慣れた大学の学舎も訪れましたが、

こちらもほとんどの建物が重文で、

当日は綺麗にライトアップされていました。

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いよいよ中の拝観。

縁あって、今、西本願寺のガイドもしている娘の解説付きで

ゆっくりと国宝の白書院や北能舞台、お茶席の飛雲閣、

特別名勝の大迫力、虎渓の庭などを回りました。

ぼんぼりに照らされた襖絵や欄間は美術館で見る物とは

全く別物の趣です。

灯りや、暗やみや時の移ろいを計算しつくされた空間は、

まるで絵巻物の中を歩んでいるようで、

周りの皆さんも感嘆の声を上げていらっしゃいました。

残念ながら、書院の中は撮影禁止。

外に出て、お茶室の飛雲閣の灯りが池面に移る様は幻想そのものでした。

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最後に御堂の御影堂に参拝してあっという間の40分間でした。

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御影堂の屋根を眺めながら、

娘の「奈良の東大寺は大きな大仏さんを納めて、

国家の安穏を願う場所、比叡山延暦寺は修行僧のためのお堂、

本願寺お堂は一般の人々がお参りするためにこんなに大きくなった、

他にはない信仰の場所」という説明が

忘れられない一夜の締めくくりとなりました。

本願寺のライトアップは、熊本地震の寄付金を納めるのみで、

基本無料でしたが、5月31日が最終日でした。

タイミング良く京都に帰省できラッキーでした。

母が一緒に行けず残念でした。元気にはしてくれているけれど、

少しずつ出来ないことが増えて来るのは、仕方のないことなのかな。



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