No.611西本願寺ライトアップ
開業以来あわただしい日を送っていますが、京都の母の顔を見るため、
思いきって、実家に帰省しました。
当日は、西本願寺で夜間のライトアップをして、
国宝の書院など普段見られないところ一般公開していると言うので、
出掛けることになりました。
肝心の母は長い距離を歩くことができず、行けないとのこと。
京都にいる娘と二人で出掛けました。
午後7時からの開始ということですが、すごい人出と聞いています。
到着は薄暗くなった7時半過ぎになったけれど、
整理券の番号順で入場は9時10分という盛況ぶりです。
幼稚園、大学と
本願寺境内地で育った私には見慣れた長い築地塀も重要文化財。
いつも閉まっていて時々時代劇のロケがあった唐門は
国宝と全てライトアップされています。
待っている間に通い慣れた大学の学舎も訪れましたが、
こちらもほとんどの建物が重文で、
当日は綺麗にライトアップされていました。
いよいよ中の拝観。
縁あって、今、西本願寺のガイドもしている娘の解説付きで
ゆっくりと国宝の白書院や北能舞台、お茶席の飛雲閣、
特別名勝の大迫力、虎渓の庭などを回りました。
ぼんぼりに照らされた襖絵や欄間は美術館で見る物とは
全く別物の趣です。
灯りや、暗やみや時の移ろいを計算しつくされた空間は、
まるで絵巻物の中を歩んでいるようで、
周りの皆さんも感嘆の声を上げていらっしゃいました。
残念ながら、書院の中は撮影禁止。
外に出て、お茶室の飛雲閣の灯りが池面に移る様は幻想そのものでした。
最後に御堂の御影堂に参拝してあっという間の40分間でした。
御影堂の屋根を眺めながら、
娘の「奈良の東大寺は大きな大仏さんを納めて、
国家の安穏を願う場所、比叡山延暦寺は修行僧のためのお堂、
本願寺お堂は一般の人々がお参りするためにこんなに大きくなった、
他にはない信仰の場所」という説明が
忘れられない一夜の締めくくりとなりました。
本願寺のライトアップは、熊本地震の寄付金を納めるのみで、
基本無料でしたが、5月31日が最終日でした。
タイミング良く京都に帰省できラッキーでした。
母が一緒に行けず残念でした。元気にはしてくれているけれど、
少しずつ出来ないことが増えて来るのは、仕方のないことなのかな。
.
« No.610 新しい出会い | トップページ | No.612 6月の営業のご案内 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- No.1031 太っ腹と太鼓腹(2023.01.09)
- No.1022 知られざる競りの世界をのぞき見(2022.11.10)
- No. 1018 秋風と共に(2022.10.06)
- 1010 飛んだトマト(2022.08.14)
- 1010 お盆の営業案内(2022.08.11)