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2017年9月 6日 (水)

No.636 荒川源流の旅…天然氷蔵元

「誤解を恐れずにいえば、それは天然氷の雑味のうまさである。

長い歳月をかけて地底に眠り、

さまざまな鉱物に濾過されて地上に生まれ出た、

天然氷ならではの雑味がもたらす味わいである。」

高桑信一 「山の仕事、山の暮らし」

10年くらい前にこの本のこの一文を読んでから、

一度訪れて見たかった場所、秩父の長瀞にある阿佐美冷蔵。

ここのかき氷を食べるために、開店時間を目指して茅葺きのお宿を出発。

秩父の豊かな伏流水を引いた氷池は全く陽が差さない山中にあり、

凍てつく空気の中で、日がな一日落ち葉を掃き続け、

育てた氷を切る時期を見極めて切り出して、出来上がった天然氷。

効率を考えれば、なぜこんなことを、と思うことをしている人がいる。

面白いな、人って本当に面白い。

密かにずっと訪れてみたいと思ってました。

ところがここ何年かテレビを初め、

いろんなメディアにやけに取り上げられて、

夏ともなれば行列3時間にもなるとのこと。

極めつけは、旅行直前に放映された「ブラタモリ」! 

心配になり、朝一で氷を食べることにしました。

10時開店の10時につきましたが、すでに行列。

S123

でも20分ほどで中に入れました。

戦場となる厨房の脇に氷を作っている阿佐美哲夫さんが

いらっしゃいました。

S139

冷え性の私は、夏でも暖かいお茶が好きで、

かき氷もたまに食べるくらい。

目の前に出てきたのは、高さ20cmもあるかき氷です。

それが、染み渡るようにお腹に入っていき、完食。

和三盆のすっきりとした蜜、小豆あん、抹茶あん、しろあんと

それぞれついてきて、好きなように自分でかけて食べるので、

最後まで色々な味を楽しめます。

S129

それに氷が丈夫で、蜜をかけてもぐちゃっとならないのです。

それでいて、すんなり喉を通る。

娘は野葡萄と桃の果汁を注文。こちらには練乳がついていて、

すっきりした果汁の甘味が印象的でした。

店内は私達は蔵に案内されましたが、

お庭、母屋などにも食べる場所があり、

どれもおしゃれで、素敵な空間でした。「インスタ映えするからなあ」と娘。

S137

「東京からおしゃれな女の子が来るんやね」

お土産コーナーは「ブラタモリ」に出演するも、

緊張でしゃべれなかったおばあちゃんが

ニコニコ切り盛りしてらっしゃいました。

冬の大変な氷作りの作業と夏場の戦場のような店先。

ご家族の素朴な笑顔が人々を引き付けているように思いました。

店は氷池のある山中ではなく、風光明媚な観光地、長瀞にあります。

S153

写真は長瀞の岩畳、ライン下りの発着の様子です。



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