« 2018年1月 | トップページ | 2018年3月 »
会期も迫って来ている、「木彫りどうぶつ美術館 はしもとみおの世界」展を
見て来ました。
会場は新栄のヤマザキマザック美術館とお近くなのに、
チャンスがなくて、会期末ギリギリに飛び込み。
犬や猫など、身近にいる動物や、羊やラクダなどの家畜の姿を、
今にも動き出しそうなリアルさで表しながら、
そこに息ずく温もりを感じさせられる作品に魅せられていました。
はしもとさんの思いもあり、ほとんどの彫刻は触ってよし、
写真よしの素敵な展覧会。
犬や猫を撫で撫でして、その質感、量感、温もりまでを楽しませてもらいました。
今回はヤマザキマザック美術館での展示ということで、
なんと所蔵のエミール ガレなどの家具との競演。
ベッドに猫、棚の隅にも猫など面白い展示でした。
加えて彼女の数多くのデッサンや、
まるで立体作品のようにも見える水彩画の展示もたくさんあり、充実していました。
つかの間、日常を離れ、素敵な時間を過ごさせてもらいました。
「絵を描くということは、うまく描くために描くのではなくて、よく世界を見るために、
よく感じ、よく学ぶために、そしてそのことを、だれかに伝えるために、描くのだよ。
見る人のことを思って、描くのもいいよ。世界と君をつなぐ、窓なんだよ」
こどもたち画伯につたえたい、10のことより
大切なことを平易な言葉で語ることのできる人はすごいなと、いつも思います。
.
長い間、お休みを頂きありがとうございました。
15日ディナーより通常営業しております。
夕方まで、予約の電話も入らず、あまりにも長いお休みに、
みんなに忘れられたのかな?と不安になりながらのスタート。
蓋を開ければ、見慣れたお顔のお客様が次々おこしいただき、
明日以降の予約の電話も鳴りだし、ホッと胸を撫で下ろしました。
ご予約、お待ちしております。
おすすめ (税込)
生ハムとフルーツのサラダ 1100円 今は、イタリア、サンダニエルの生ハムです。
有名なパルマより、生産量が少なくレア物。塩気が穏やかです。
合わせるフルーツは完熟パインか、ジューシーな梨です。
くるみとチーズのサラダ 1300円
フランス産など、フレッシュチーズがふんだんに入ったサラダは、
他ではあまりお目にかかれません。リピーター続出
カキフライ定食 1500円 三重の浦村産カキはさっぱりした味です。
寒さがまして、旨味がぎゅっと詰まってます。
ビーフカレー 1300円 牛ほほ肉がとろとろ、
特製スパイスが後引くおいしさです。期間限定品
.
寒さはまだまだ続くけれど、美味しいもの色々、食べて暖まって下さい。
お休みの終盤、13日には店の大掃除をしました。
一体どうなるのかと不安の中、店の中を磨いていたのは、ちょうど一年前。
心細くて寒さが身にこたえながら、
一本の水道を頼りの掃除だったことを思い出します。
その時、ぴかぴかに磨いた厨房のステンレスの壁も営業を続けるうちに、
汚れがついてきたのか、そんなに汚くないと思っていたけど、磨けば再びぴかぴかに。
床の拭き掃除やまな板のハイターがけなど、普段できないところを掃除して、
スッキリしました。
前の店は広くて、4人がかりで丸一日かかって掃除していたのに比べると、
店がコンパクトな分、掃除は楽でした。
きれいになった浅野屋で15日からお待ちしています。
.
長いお休みのビッグイベント、我が家の次女の結婚式が終わり、
何だか複雑な気持ちです。
手放しでおめでとうと言うよりは、色々な心配が先にたちがち。
でもとにかく、色んなことを自分たちでやりとげた若い二人を祝福しなきゃな、
と思ったり。
結婚式は二人のたっての希望で京都の西本願寺で行われました。
ところが先日の北陸の大雪で電車が何日もストップして、先方の親族一同が当日、
到着できないかもという事態に。娘の気のもみようは見ていてかわいそうでした。
何とか前日の夜遅くに、全員到着でき、やれやれでした。
そして、我が家もおばちゃんをショートステイに預ける予定の先方から、
インフルエンザ続出と電話。そしておばあちゃん自身もお腹をこわし…。
預けられないと出かけられないことに今さら気付き、はっとしました。
1つのことを成し遂げるためには、奇跡的ともいえる、色々なことが整わなければ、
かなわないことを今回特に思いました。
一頃前に流行った「整いました」は、意味の深いコトバだなと、改めて思いました。
仏前での式が行われた安穏殿の仏間
雨の中の本願寺の大屋根 式の後、御影堂まで歩き参拝と記念撮影をしました
ハイライトは国宝、鴻の間での記念撮影 こちらはカメラ禁止
私からは手作りのブーケとブートニアをプレゼント
式に参加できなかった我が家のおばあちゃんは寿の色紙で参加
姉からのプレゼントのかんざしを着けた和装とブーケを持った洋装
どちらも素敵でした。
.
浅野屋スタッフの卒業をお祝いしての送別会を、お休みの間にしました。
前の浅野屋から引き続き、大学1年生から、または2年生からずっと卒業まで、
頑張ってくれた女の子たちは4人。一斉に卒業です。
入って来たときにはまだまだあどけなさの残る彼女たちも、色々な経験を経て、
すっかり大人っぽく変身です。
就職が2人。大学院進学1人、留学1人とそれぞれの進路ですが、
みんな自分の進む道をしっかり考えています。
お昼の主婦2人とOBの社会人Mさんは仕事が済んでからの参加。
完全な女子会でしたが、ごちそうを作ってもらわないといけないので、
シェフだけは特別参加。
鴨とキノコのサラダや温野菜、メンチボールやカレーなど、
思い出の料理とお酒を前に思い出話に花が咲きました。
それぞれの成長を喜び、これからの進む道にエールを送った一夜でした。
私からみんなへ それぞれの好きな色からイメージして、
手作りのコサージュをプレゼントしました。
.
バレンタインデーが近づき、チョコレートの季節です。
日本にいながら、世界各国の珍しいチョコレートが食べられる時代。
デパートの広告を見ては、あれこれいいなあと思いながらも、
一粒350円以上もするチョコレートは高いなあと、ため息です。
だいたい、鈍感な男子にこの繊細な食べ物、パッケージが理解できるか、疑問です。
最近はもっぱら女性が女性のための楽しみとして、
チョコレートが進化しているような気がします。
ところで、今をさかのぼること、30数年前。
まだ結婚していなかった頃にシェフが私の家に来たとき、
お土産に手作りのトリュフショコラを持ってきてくれました。
当時は、バレンタインデーのプレゼントは始まっていたものの、
今のような多彩なチョコレートはまだなかった。
板チョコや、せいぜいアメリカのハーシーやアーモンドロックしか知らないところへ、
いきなり、粉がついた(ココアをまぶした)まん丸のチョコレート。
しかも中は柔らかい! それは衝撃でした。
一口食べて母と顔を見合せたのを思い出します。
勿論結婚前の青年だったシェフの株はアップです。
それから数年後、結婚した私を待っていたのは、あのトリュフショコラ作りでした。
まさか、自分で作ることになるとは、思いもよらなかったこと。
シェフに教わり、見ようみまねで、たどたどしく手を動かしたことが懐かしいです。
温度管理が難しいチョコレート作り。
でも、一番難しいのは、心のコントロールと思いました。
時間がなく焦っていたりすると必ず失敗して、表面が白くなったり。
そんな中で今もシェフとの語り草になっているのは、
「チェリーボンボン」です。
さくらんぼの季節に軸の付いたさくらんぼをブランデーに漬け、
半年以上漬けたものを
砂糖を飴炊きにしてから大理石の上で結晶化させたフォンダンにくるみ、
さらにチョコレートでくるむ、本格派です。
フォンダンが溶けて、さくらんぼがブランデー風味のシロップに包まれるのに、
何日もかかります。
今となっては幻の、まさに手の込んだ一品でした。
それから30数年、日本のチョコレートはどんどん進化したけど、
たどたどしく作っていた、あの頃の温もりは忘れられません。
本物のチョコではなく、ハートのリースを手作りしました。
.