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2018年3月26日 (月)

No.686 千手観音にもなれない

季節はすっかり春。凍える寒さの冬を乗りきり、乱高下した3月も後半になり、

あっという間に桜満開。春休みも始まり、浅野屋も忙しくなってきました。

ご予約貸し切りが続き、ご迷惑をおかけしていました。

17日にはマックスの16名を超える19名の貸し切りを自宅から椅子を持って来て、

なんとか乗りきりました

力を貸してくれた大学4年生のバイトの子たちもいよいよ卒業。

昨日の満席時には1年生のT君が頑張っていました。

お客様へのお茶やおしぼりだし、次々入るオーダーへの対応、そして大量の洗い物。

慌てる彼にシェフが「T君、深呼吸して」と叫んでます。

ついには側まで来て「正しい深呼吸の仕方を知ってるか?」とレクチャーしだすので、

ただでも忙しいT君は大変。

そんな事より早く料理を作ってよ、ってね。私も笑えてきました。

そういえば、ずっと前に、今よりずっと忙しい時に、長大なオーダーが入り、

読み上げれば、シェフの顔色が真っ白になると思いながら、

オーダーを読み上げ出したとき、

大変過ぎて笑いが止まらなくなったことがありました。

昨日もなんとか終わり、賄いを食べながら、私とシェフでT君に慌てないコツを伝授。

生真面目な彼は、なんとかお客様をお待たせしないように、早くしようとして

あわてていることに気づかずにいると言います。

深呼吸もいいし、わざとゆっくり歩いたり、ゆっくり動作をするのもいいよ、

といいながら、それでもどうしても大変な時は、お客様を見ないようにする! 

という奥の手まで伝授。

必ず終わる、順番に料理は出る、そう思うと焦る気持ちも多少はましに。

まあ、なるようになると腹を括るということかな。

その日もなんとか片付けも終わり、賄いまできました。

誰しも千手観音にはなれません。

色々な経験が難局を乗り越える糧となるんですよね。

一つづつやっていきましょう。


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