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2018年4月11日 (水)

No.690 名古屋vs.京都

結婚して、名古屋へ来て、早、30数年。とっくに生まれ育った京都にいた時間より、

名古屋で過ごした時間のほうが長くなりました。

生活しやすい町、名古屋が好きで、

自分ではけっこう名古屋人としていけてるつもりだけれど、

未だにお客様からは「関西でしょ。どこ?」と言われます。

京都大好きな人が多い名古屋では、「京都です」と答えたとたん、うらやましがられ、

お客様の京都愛を聞くこともしばしば。

本当に皆さん京都のことはよくご存知です。

先日も同じような質問が男性のお客様から。その方は大阪ご出身だとか。

「関西バレバレよ」といわれ、しばし、京都や大阪と名古屋の食べ物の違い談義に。

漬物の「スグキ」「日野菜」「壬生菜」みんな知らんねえ。

おいしのになあと言われます。

お隣の女性はキョトンと、まるで知らない言葉のようです。

名古屋へ来てのカルチャーショックはなんだったかと言われ、

私は「普通のお揚げちょうだい」と言って、

豆腐やのおばさんから「これが普通の揚げや」と怒られた話をすると、

男性はおでんやさんで「飛龍頭」(ひろうず)が通じず、

「がんもどき」と言い直されたと言います。どちらも揚げやね。

そもそも京都では、「揚げ」などと呼び捨てにはせず、「お揚げさん」どす。

その他、煮ても煮ても柔らかくならない味噌煮込みうどんに面食らったり、

どす黒い味噌に浸かっている味噌おでんにびっくりしたりの話が続きました。

お雑煮に入れる金時人参で12月31日にけんかになった話をすると、

男性はコンビニで「豚まんちょうだい」というと笑われ、「肉まん」と訂正があったと。

「大阪では、誰も蓬莱で肉まんちょうだいといわへんよ」って。

ところ変われば変わるものです。私の最大のびっくりは、

デパートの店員さんに「こちらはお値打ちです」と言われたこと。

京都では、定価で買って、

その掛け紙が掛かっていることに意味があるデパートでの買い物。

名古屋、実質的本音文化vs.京都、建前文化。

私は名古屋はとても生活者に優しい町と思いますが。


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