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大変勝手ながら、
7月29日(日)、30日(月)
臨時休業させていただきます。
31日(火)、8月1日(水)は定休日に付き、29日から、1日まで連休となります。勝手しますが、よろしくお願いいたします。
どんなに忙しくても、必ず終わりがくる。
そう思っても一気に満席になったりすれば、かなり焦ります。
忙しくなるとシェフはいつもテンパって、「おーい、奥さん」、
とか「おーいT君」とか叫んでいます。
先日も度々叫んでいて、「T君、暇?」と度々の催促。
暇な訳ないでしょ、満席なんだから。みんなそれぞれの持ち場でやってますって。
お客様を前にそんな本音トークもできないから、
声の調子で緊急度を計りながらついに私は、
「今、何をして欲しいですか」と尋ねました。
これを聞いていたお客様は、お会計の時に、
「今日はいいこと教えてもらった。今、何をして欲しいですか?
これはこれから老後を生きてく上のキーワードだね」と
妙な感心をして帰られました。
私たちは目の前の仕事をこなすので精一杯のところでのやり取りが、
その方のツボにはまったようでした。ご夫婦でうなずきながらお帰りになりました。
また別日には、「ごはん、ごはん、ごはん。カレーのごはんはまだか?」と
叫んで来ました。配膳台の上に、すでにごはんはスタンバイ。
ただガスコンロ前で鍋を振っているシェフからは、後ろです。
それで、
「振り向けば、そこにごはん!!」と私が叫ぶと「あ、本当だ」と気がついた様子。
このやり取りを、待ちながら見ていたお客様が笑いだされました。
皆さん、お待たせ致しております。まあそんなわけで、いつも必死な私たちです。
おいしいものをベストなタイミングでお出ししたいと、シェフ一同頑張っています。
暑い日が続き、シェフの叫び声がいつもより多いかも知れないけど、
どうかお許し下さい。
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豪雨の後は梅雨明けのいきなりの酷暑。身体にこたえます。
お待ちかね「ビーフカレー」始まりました。
昨日、初めて食べたお客様が
「何、この味、今まで食べたおいしいカレーを軽々と越えてしまった。
メチャクチャおいしい」
とうれしいことを言って下さいました。
材料の牛頬肉の仕込み、玉ねぎが飴色になるまでのソテー、
自家製ホットマサラ、自家製チャツネとお手間がかかっています。
喜んでいただけて何よりでした。
「旬野菜の冷製」はこれまた、なん段階もの仕込みを経て、完成。
今日からお出しできます。爽やかな夏野菜をたっぷりお召し上がりください。
「生ハムとフルーツのサラダ」もお待ちかねの桃が始まりました。
昨年くらいから、八百屋さんが、「品種と産地の入れ替わりが早い」と
こぼしてられます。
天候に恵まれ本当においしいものにめぐり会えるのは、ほんの一瞬。
昨日入荷の桃は山梨産、果汁たっぷりですよ。
暑さに身体が慣れるよう、この時期をおいしいもので乗りきりしましょう。
「特製ビーフカレー」 1400円(税込)
「旬野菜の冷製」 850円
「生ハムとフルーツのサラダ」 1100円
「自家製コーラ」 500円
自家製ジンジャーエール……もうちょっとお待ち下さい。すいません。
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ワイン好きのご年配の男性のお客様は、
お仕事で世界の津々浦々へお出掛けになっていて、
色々な土地の食べ物やワインのお話を楽しく話してくださいます。
ある日チェコのプラハで食べたハムの話をお伺いしました。
毎年、同じ時期にプラハへお出掛けになり、
プラハの町の広場でハムの塊をロースターで焼くおじいさんを見かけていたと
言われます。
いつも長い行列が出来ていて、美味しいんだろうけど、
屋台なのにレストラン並のお値段に、並ぶ気持ちにはなれなかったと言われます。
でもあまりに盛況なので、ご自分もついに食べてみると、
その美味しさに驚かれたそうです。
次の年は見慣れたおじいさんではなく、若い人がハムを焼いていたそうです。
前年おいしかったので再び食べてみて全くの味の違いにがっかりだったとか。
「ハムをロースターで焼くなんて難しいことに思えないけど、何が違うのかなあ」と
おっしゃってました。
続けて、「以前料理本を買って、初めから全部作ってみたけれども、
もう一度作ろうと思ったのは、2、3個だった。
おじいさんのハムと若者のハムは何が違うのか、
料理のオモシロサというか、奥深さを感じたよ」とおっしゃってました。
2度、3度、4度、5度…、到達点はないけれど、
繰り返しの中にやがてその人の味が現れてくるのには
途方もない繰り返しの時間があるのでしょう。
プラハのハムの味は幻となってしまったのでしょうか。
おじいさん、カムバック !
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大阪北部地震の爪痕も消えないうちに、今度は未曾有の大雨の仕打ち。
被害の拡大に心が痛みます。容赦のない自然災害を前に、明日の予定ばかりを見て、
あくせく暮らす自分の足元が揺らぐ思いです。
相変わらずのバタバタの毎日に加え、この暑さでバテバテのシェフと私。
お休みを1日多くもらい休養と雑用の処理中。
7月に入ったので、カレーを楽しみにご来店いただくお客様、
もうちょっとだけお待ち下さいね。
「野菜の冷製」も温製のままで、ジンジャーエールもコーラも品切れ。
おおー、ギブアップな毎日ですが、先日コーラがまず、できました。
チャレンジ3回目でついにコーラが黒くなりました!
料理でも何でも初チャレンジは慎重になります。
本を見て作るものなど、何度も読み返し確認しながらの作業で、
大抵はうまくいくもの。
ところが2回目となると先回うまくいったからと、確認作業がおろそかになり、
かといって、飲み込んでいるわけではないので大抵は途中であたふたしてしまい、
1回目ほどうまくいかなかったりしがちです。
ここで3回目のチャレンジをするかどうかだと、いつも私は思います。
2回目の失敗を乗り越え、3回目のチャレンジをしようと思うものは、その後も続き、
何度も繰り返すうちに自分のものになっていくんだと。
作る度に少しずつ何かが違う。
その違いを乗り越え、軌道修正を繰り返しながら作り続けうるもの。
そんなところにもの作りの面白さがあるように思います。
今回のコーラは、黒砂糖の分量を増やして、溶かし方にも工夫をして見ました。
予想外に黒くなってびっくり。お味はお店でお確かめ下さい。