No.726 大当たり、箱根の旅 その1
お休みをいただき、一泊二日で紅葉の箱根へ行ってきました。
前日の夜から、名古屋は大雨で、その先もお天気はあいにくの予報。
先週までの好天はいずこへ。
お天気の加減で予定を変更して、初日は、
以前から行ってみたかったラリック美術館を訪れました。
ルネ ラリックは今から160年くらい前のフランスに生まれた、
美術工芸家です。ガラスを使った香水瓶や、
花瓶。七宝やバロックパール、オパールなどを駆使したアクセサリーの数々など、
私には繊細な作風が魅力的でした。
でも、展示品を見るうちに、とても力強く、直線的で男性的な印象に変わりました。
彼のモチーフは植物や動物、また昆虫など、
ほとんど自然界に目を向けられたものでしたが、
正確なデッサンと色々な技法を駆使した作品は、ジュエリーやガラス製品に止まらず、
シャンデリアや門扉、はたまたオリエント急行の内装など、大小様々なものを制作していたことも驚きでした。
美術館の最後の「特別に大切な展示品」と言うのがまたびっくりでした。
実は美術館は郡上八幡の山林王が
パリの蚤の市で見つけたガラスのカーマスコット
(車のボンネットの正面についている飾り)が最初のコレクションだったと言うのです。
名前はあかされておらず、
詳細は分かりませんが所蔵品は1500点を越えるとのこと。
オーナーにちなみに、大きな檜の4本の丸太に小さな作品が展示されていて、
自然を愛した二人の呼応が感じられる展示スペースでした。
美術館の入口まで続く箱根の自然の借景を利用した小径、
館内から見る様々な庭など、ラリックの作品世界を表していたように思います。
とても、心落ち着く場所でした。
雨に濡れてしっとりした美術館を後に、
暮れなずむ箱根の山道をその日の宿、箱根湯本まで、上り下りを繰り返し、
たどり着きました。
レトロな土産物店が続く箱根湯本駅前。
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