No.739 クリスマスイヴ その夜の告白
「はー、帰ってきたー」とフラフラで帰宅したクリスマスイヴの夜。
25日は火曜日定休日でもあり、
シェフは忙しかった1週間の重荷から解き放たれた様子で、
残ったシャンパーニュを残った生ハムとローストビーフを肴に
ご機嫌で空けていました。
そのうち、「この頃若い子がパンタロンを履いてるね。
お父さんの若い頃も流行ったよ」と娘に話しているのが聞こえてきます。
「えーパンタロン! ワイドパンツだよー」と言われながらも、
一人昔のことに思いを馳せているシェフ。
「昔、グリーンのパンタロンを履いてたなー」と。昔も昔、大昔、シェフは細くて、
とってもおしゃれで、いつも流行の服を着ていました。
ロペやビギなどのブランドの洋服。
ああ、家も栄で繁華街の中だったしな、
と聞いていると「ロペのインド綿の淡黄色のスーツ。
池袋のパルコで安くなってたので、思わず買っちゃた。」
ええ、東京まで遠征? 今から45年くらい前。
名古屋パルコなどは影も形もない大昔。
池袋パルコでマテ茶を飲んで、クスクスを食べていた、とのこと。
「マテ茶はおいしくなかったなあ」なんて言ってます。
娘には「安くなってたからは、今と一緒だね」と言われながらも、ひとりニヤニヤ。
パンタロンはビギのダークグリーンのだったとか、10cmの厚底靴を履いていたとか。
今のようにファストファッションもなく、洋服は高い買い物でした。
「あーあ、告白しちゃった」だって! 私がブログに書くよというと大慌て。
でも、前言撤回できないもんね。
ちなみに「そんなお金どうしてあったの?」という私の質問には
色々なアルバイトをして貯めていたと言うことですが、
詳しく聞くと○○のアルバイトをしてたと。それが、私のその日のびっくりでしたが、
それは皆さんのご想像にお任せします。洗濯はどうしてたの?
の質問には「したことがない」だって!
お母さんまかせだったみたい。
今や着るものはほとんど私まかせで、
「ユニクロでいい」としか言わなくなってしまいちょっと残念。
そのおしゃれ心はすべて娘に受け継がれているとこも面白いです。
本人は昔のことは、すごく恥ずかしいそうです。
よほどお酒が回ったのでしょう。シェフ、クリスマスお疲れ様でした。
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