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このところ、各種メディアで取り上げられているカンボジアの胡椒。
お店でも見かけて手に取ったことはあるけれど、お高いものです。
今日はお客様が「今日、カンボジアのお土産で、もらったの。
この胡椒に合うお料理は何かしら?」と袋入りの真っ黒な胡椒を持参されました。
お肉料理に一粒づつのせて、口の中でぷちっと潰しながら、
食べるととてもおいしいのだとか。
お客様は「鴨とキノコのサラダ」をご注文されて「うん、うん」と
お召し上がりになっていました。
私たちもお相伴におあずかりしました。
なまの塩漬けですので、柔らかくぷちっっと弾けます。
おお、程よい塩味の後、中々辛い。でも、後の余韻はとても長いです。
苦味も感じられ、中々複雑な味わいでした。
大昔から珍重されていたスパイス。カンボジアでも栽培は盛んでしたが、
長く続いた内戦の間に農園は荒れ、生産者もいなくなってしまったのでした。
たった3本残った胡椒の木を大切に育て、世界中にその名を響かせたのは、
倉田さんという日本人です。最近は各種メディアでも紹介されて、
ご存知の方も多いと思います。
並大抵のことではなかったと推察されますが、彼のお陰で、
カンボジアの人々は立ち上がり、私たちも素晴らしい味覚の世界を教えられました。
12月に訪れたチーズ屋さんでも、
倉田氏のデモンストレーションの案内を目にしたところでした。
今日はすごく寒い1日でしたが、最後においしい胡椒でホットにさせてもらいました。
長らくブログのお休みが続きました。
2週続きの連休もそれぞれご予約があり、
お正月明けに引いた風邪は悪化するばかり。お客様にもご迷惑をおかけしました。
幸いインフルエンザではなく、薬をもらって寝てようやくすこし回復してきたところです。
予定していた大掃除やブログ更新など、全く手付かずで1月も終わろうと、しています。
シェフも仲よく風邪をもらったけれど、こちらも回復途中。
やっと、皆さんお待ちかねのビーフカレーの仕込みが終わりました。お待たせしました。
「ビーフカレー」1400円(ミニサラダ付き)(税込)
特製スパイスやチャツネとフォンドボーを使い、仕上げた特製カレーです。
甘さの後に辛みが追いかけてきて、スパイスの爽やかな味が残るカレーは
一度食べたら忘れられない味わいです。ぜひご賞味下さい。
ところで、大坂なおみさん全豪オープンの優勝おめでとうございます。
同時に世界ランキング1位、すごい事ですね。
誰にでもできるような事ではないです。
本日の浅野屋ディナーは7時まで超満員。
7時以降お客様0でした。みんな、TV中継に釘ずけだったのでしょう。
大坂選手にやられました。
でも、みんなを明るくしてくれるニュース、ありがとうございます、なおみさん。
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1月5日ディナーより、2019年の営業を初めさせていただきました。
改めて、新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
例年のように京都の私の実家でお正月を迎えました。
年越しはシェフが昨年閉店した名古屋のM百貨店の閉店セールで買ってきた
、いつだかはわからない、古いシャンパーニュを二人で飲みました。
色は古びてオレンジがかり、発泡もほぼ抜けているのだけど、複雑な香りと味わい、
例えればシェリーのような味わいです。
凝縮されたエキスを飲んでいるようで、
もはやシャンパーニュとはいえない様ながらも、味わい深いものでした。
さて、5日、遅い始業にしびれを切らしたのか、次々とお客様がいらっしゃっり、
ワインもどんどん空いて、スタートダッシュの初日でした。
昨年からの人手不足は、相変わらずで、
6日のランチはまたまたシェフと私と二人で営業。
11時半には、あっという間に席が埋まり、お客様にはご迷惑をおかけしました。
つかの間の休みの後、忙しい日常が戻ってきて、
自分に仕事は楽しいかと問いかけています。
昨年亡くなられた、女優の樹木希林さんの常の言葉として、
お嬢様が紹介されていた、
「傲らず、他人と比べず、面白がって平気に生きればいい」にとても共感します。
一語一語に味のある言葉だなと、時々思い返します。
平気とはなんと深く、素晴らしい言葉でしょう。同時に中々、難しいことにも思えます。
年々体力の限界に挑戦の私たちですが、できる範囲で、仕事に対しても、
人に対しても興味を持って、日々を送っていければと思っています。
お正月明けから出ているチーズ、モンドール(黄金の山という意味)です。
中はトロトロで、甘いです。
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