No.744 魔法の帯 魔法の手
今週火曜日から4連休もいただき、勝手いたしました。
連休に入る前に食洗機が壊れ、回りはするけれど、
ピーピーという音とともにエラー表示を繰り返し、やきもきさせられました。
連休中に修理に来てもらいましが、相変わらず、エラー音は時たま出現。
シェフは修理の立ち会いや、掃除や、
メニュ-の印刷などで忙しく過ごしていたよううです。
そんなシェフを残して、私は、娘の住む高槻と母がいる京都へ出掛けていました。
娘のところには昨年生まれた孫(9ヶ月)がいます。
翌々日には、用事があるママに代わりお守りをすることになっていたので、
一緒に過ごして様子を見ていました。
ハイハイはするけれど、まだそこまで動き回る訳ではない。
お乳を飲んで、お腹がふくれていれば、泣く訳でもない。
これなら4時間弱、見られるだろうと引き受けました。
京都での用事だったので、母の家で、母と一緒に見ていました。
初めの30分は上機嫌でオモチャ遊び。
ところが、だんだん雲行きが怪しくなり、泣き出したらもう最後。
哺乳瓶でお乳を上げたこともなく、用意無し。
新式のおんぶ(抱っこ紐)の使い方も聞いてなくて、どういう風に通すかもわからず。
途方にくれていると、母が箪笥から父が締めていた三尺帯を出してきました。
母はこの帯で、私と弟の4人の孫をおぶっていたので、
私の背中に乗せた赤ちゃんの後ろから上手に紐を通していきます。
男物のへこ帯なので、幅は優に80センチ近くあり、赤ちゃんのお尻はすっぽり。
4メートル近くある紐を前に回して、私の胸元で紐をねじり、
もう一度後ろから前に回してきゅっと縛れば、赤ちゃんは落ちません。
ショールをかけて密着した私の体温を感じた赤ちゃんはしばらくゆすっていると、
すやすやと眠りについてくれました。
いつもは体が曲がり、歩行も辛そうな母が上手に布団に寝かしてくれました。
母の小さな手は本当に優しい優しい手でした。
30分もすれば又、泣き出したので、
今度は素早く、三尺帯で再びおんぶでママの帰りを待ちました。
この様子を見ていた弟からは、「お姉ちゃんは30年ぶり。
お母さんは4人目の孫か15年ぶり」と。なあるほど、年季が違う。
それにしても母にすればひ孫。本当に可愛いようです。
その小さな手に私たち姉弟と孫4人とそしてまた、今生まれた、
新しい命に注がれた、深い深い愛情がにじみ出ていることを実感しました。
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長らくお休みをいただきましたが、9日ランチ営業より、通常営業です。浅野屋でお待ちしております。
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