No.752 どんぶりの蓋、ありやなしや
NHK 朝ドラの「まんぷく」はチキンラーメンやカップヌードルを世に送り出した、安藤百福(ドラマでは、萬平さん)と奥様の話で、興味深く、
楽しみに見ています。
そこで、丼にチキンラーメンを入れて、お湯をかけて、3分待つのに、なにで蓋をしていたかな?
私は蓋付き丼を使っていたような気がするので、シェフにも聞いて見ました。
「蓋付き丼など、家になかった。鍋蓋でしていたかな?」とのこと。
確かにテレビでも皿をひっくり返したり、何やかにやと有り合わせでやってるようです。
蓋付き丼はどこの家庭にもあると思っていた私はびっくり。早速、同年代の友人やお客様に聞いて見ました。
みんなの答えはあった人もなかった人も、半々くらい。うちのスタッフのIさんは皿をひっくり返していたと。
友人のIさんはアルミのなべぶたや皿、とのこと。
しかもみんなは子供の頃にはあまり食べた記憶がないと。もう少し大きくなって、自分で夜食などとして作っていたとのこと。
確かに私もそうで、小さい時はいつ食べていたのかな?と、記憶もおぼろげです。
父はエースコックの「ワンタン麺」が好きで箱買いしてました。こちらは鍋で作っていたけれど、さて、どんな時に食べてたのかな?
市場のうどん屋さんには茹でた、白玉うどん、日本そば、中華そばの3種類の麺を売っていていました。
糠漬けに始まリ、だし汁など、何でも手作りの時代。台所は、家の女手総掛かりの仕事でした。
それから、約60年。今や蓋付き丼は店屋物くらいしか見かけなくなりました。
和洋に使えるおしゃれな丼が多いのでは。ドラマでも店屋物のシーンには蓋付きが登場しています。
そういえば店屋物すら見かけなくなっています。
蓋付き丼の蓋は食品が冷めない、誇りが入らない、ひっくり返せば器になる、
そして何よりラップ要らずで、繰り返し使える利点がありました。器の世界も様変わりしたけれど、次世代にも伝えたいものの一つです。
写真ないなと思っていたら、友人が送ってくれました。九谷焼の贈答品で上等。
一緒に写っているのは、小鹿田焼き(おんたやき)という、こちらも江戸時代の工法を守っているところだとか。趣があり、素敵です。
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