No.761 誕生日 その後 1
ショートケーキの写真を下の娘に送ったら、「お母さんお誕生日おめでとう。年を取る楽しみはありますか?」
という返事が送られてきた。彼女の息子は1歳になったばかりで、子育て真っ最中。
年を取る楽しみ? あるわけないでしょ。気力、知力、体力、すべて衰えてくる。
身体がいうことをきかない。昨日すらすら言えたことが思い出せない。愚痴っぽくなる。
お釈迦様が人生の真相と言われた「生老病死」の4文字の後の3つが否応なしに襲いかかってくる。
シェフのお父さんは晩年に、よくお菓子の個包装の袋を「開けて」と言われた。
なぜ、こんなものを…と思ったものだが、今の自分はすでに似たようなもの。ティーパックの袋は初めからハサミで開ける。
それほどに指の力が衰えてきている。義母の毎日からも、人の手助けなしで生きていくのは、決して楽しいとは思えない。
それでもそんな日常を楽しむという言葉はしっくりこないけれど、起こり来ることに恐れはないな。
どんな風に老いていくのか、日々進化?する頭のボケと、いうことを効いてくれない身体。
それすらも新しい自分に出会っていくことの気がして、くよくよと滞っている暇はないからかな。
この先はどんなことが起こってくるやら。嘆いたり、悲しんだり、グチグチ言ったりしながらも、
お釈迦様が言われた真実をただただ知らせてもらうばかり。
それにしてもナイスな質問。考えるのは楽しかったです。
ちなみに30歳台の彼女は「今の体力のまま80くらいまでいけたら良いのに」だって。
それも想像してみる。うーん、私はそれは無しかな。自然の摂理はうまくできている気がする。
♪♪アゲイン♪
時がやさしく せつなく流れ
そっとこのまま 振り返るなら
僕らは今も自由なままだ
吉田拓郎「アゲイン」 拓郎の優しい歌、たまに聞きたくなるんよね。
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