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2019年5月 8日 (水)

No.763 驚きのシャブリ登場

 

星の数ほど色とりどりに世界中にあるワイン。そんな中からお客様に美味しくて、お手頃なワインを選んでいるシェフは、

好きだからできるんでしょうね。

入荷も一度きりのものもあり、数ある銘柄はとても覚えられません。

けれども、赤ワインでは、「ボルドー」表示のワインを、白ワインでは「シャブリ」を一番よく開けていると思います。

先日調べものをしていたら、日本に輸入されているフランスの白ワインの40%がシャブリと書いてあり、なるほどと思いました。

栽培面積が小さいシャブリ地区のワインは日本ではとても馴染みのあるワインと言えます。

シャープで、キリッとした辛口でありながら、ミネラル感が尾を引き、複雑な味わいが口中に広がり、私も大好きです。

ある日の仕事が済んだ真夜中。シェフと二人で録画してあったテレビ番組を見ていました。

本場フランスで、フランス料理の店を出し、評判となってる日本人シェフの話です。

「おお、頑張ってるね」彼はパリではなく、田舎のシャブリ地区でシャブリを使った料理を出すという、少々変わり者。

丸ごと蒸したオマール海老の身を燻すのにも、シャブリのブドウの木の枝を使うというこだわりです。

そして、次の瞬間、料理に注がれたワインを見て二人で「あっ!」。

それはシャブリの中でも特別に上等な「ヴァンサン ドーヴィサ」というドメーヌのワインです。

そのドメーヌでは一番下のクラスのシャブリでしたが、それを惜しげもなく使っていました。

料理に、です。美味しくない訳がない。

実は2ヶ月程前に私たちも「ヴァンサン ドーヴィサ」のグランクリュを飲んだばかりでした。

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シェフが半額セール品をたまたま見つけて持っていました。(こういうのを見つけるのが上手いんです。)

プリミエより上のグランクリュを飲む機会はそうそうあるものではなく、

その夜、持ち込みをお願いしたレストランの魚介のお料理にもぴったりでした。

Img_20190212_195151_1

強すぎない個性とでもいうのか、料理に寄り添い、料理を引き立て、そして、ワインそのものの旨味を感じさせてもらう、幸せな一時でした。

近年、ブルゴーニュワインの一部の銘柄は値上がりの一途で、信じられないような値段が報じられたりしています。

でも、そればかりでなく、シャブリを初め、ブルゴーニュでは2番手に甘んじている、ボージョレの中にも、美味しいワインはあり、

さほど、高騰していないように思います。

自分の口にあった美味しいワインを、気軽に支払える所から色々試して見るのが良い気がします。

浅野屋では、グラスワインは600円~、色々な銘柄をお出ししています。

それにしても、ヴァンサン ドーヴィサの登場には、びっくりしたなあ。

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