No.769 ささやかな日常 その1
先日の3連休の折り、思い立って、庭の整理を専門の方にお願いしました。
玄関先にある小さな庭だけど、方々に置いた鉢も含めると、私が手を入れ出してから25年くらいたち、
相当な数の草木が生い茂り、芽吹きの季節を迎えて、手入れしようにも、足の踏み場もない有り様。
このままでは昨年のように大量のナメクジ発生にもなりかねないと、
以前の浅野屋の近くで花店を営んでいらっしゃるT屋さんをお訪ねしました。
状況を把握して下さり「一度すべてを掘り起こして、いるもの、
いらないものに別けてすっきりさせましょう。何を残したいですか?」とのこと。
庭の断捨離か。思ってもいない提案でしたが、話すうちにすんなりまとまり、
さっそく取りかかって下さいました。
午前7時30分。いつもなら私がまだ寝ている時間、
外ではスコップで、シャカシャカ土を掘り起こす音が。
1時間半程して外へ出てみると、あらまあ、あんなに根深かかったススキもジャスミンも
すべて掘り起こされてスッキリ。ツワブキやナルコユリ、水仙など、大きくなった株もすべて掘り起こしてありました。
道具といえば、中振りのスコップとのこぎりかな。
よくもまあこんな短時間でと思うほどの仕事ぶり。
そこから今度は適材適所への植え戻し。鉢で窮屈だった山吹は庭へ下ろし、
庭で伸び放題をなんとか食い止めていたススキは鉢に入れて鉢ごと土中へ。
そして、縮こまっていたクリスマスローズやおもとを前の方にと。
おっしゃっていた通りに午前中に仕事は「終わりましたー」と声がかかりました。
大きくなった株は小分けにして、植え戻し、鉢は
以前店に置いていた南天の一鉢のみのスッキリした玄関になりました。
「この空間を死守してね」。良い風が通り、日が当たり、
良い気が通る空間を作り上げて下さいました。さすがプロ。
繁茂した地上以上に複雑に絡み合った土中の根を切ったり、守ったり、
よくもこんな短時間でここまでのお仕事を、と思うばかり。
「でも2年は辛抱ですよ」とも。思ったように根づくか花咲くかは、分からないと。
自然相手のお仕事をされている方の言葉は深いです。
お疲れのガーデナーさんには飲む血液と言われているビーツにイチゴとバナナを入れた
真っ赤なスムージーを作って差し上げました。
ビフォワー
アフター
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