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2019年8月

2019年8月31日 (土)

No.789  思い出の赤ピーマンのムース

京都の母のところへ顔をだし、弟夫婦と母と私で食事に出かけました。

名古屋へ戻らねばならない私と、広島からの仕事帰りの弟の都合で

京都駅近くの京野菜を使った創作ビストロのお店を予約してくれていました。

最初に出てきたのが「万願寺ししとうのムース」。ええ?どうやって作るのかな?

確かに味はピリッと辛く、ほろ苦く万願寺の味。でもあの薄手のししとうがどうしてムース状になるのかな?

家に帰って思い出したのが、昔ヒットした「赤ピーマンのムース」です。

フレンチではずいぶん出ました。シェフも作っていたけれど大変お手間のかかるものでした。

まず赤ピーマンをオーブンなどで黒こげに焼いて、外の黒く焦げた皮を取る。

剥いた赤ピーマンを角切りにして、30分ほど煮る。水気を切り、

水でふやかしたゼラチンを加えてミキサーにかける。生クリームを良く泡立て、良く冷えたピーマンのピュレに

そっと加える。塩、コショウする。ボールなどで冷やし、スプーンを使って、形を整えて皿に盛ります。

口に入れるとスッーと溶けて赤ピーマンのクリームと一体になった優しい甘みが残ります。

経験したことのない美味しいモノとの出会いに、

私もびっくりしたし、お客様もとても喜ばれたものでした。

今から30年位前かな?その頃は、まだまだびっくりする味との出会いがあった気がします。

今は簡単にはそんなわくわくには出会えないな。それにしても肉厚の赤ピーマンならいざ知らず、

薄手の万願寺から作るお手間は大変なことでしょう。

その後、「焼きナスとシナモンのポタージュ」が出ました。

おお! 数日前に娘が「お母さん、新聞に焼きナスのポタージュという料理が載ってるよ。

一度見てみて」と、暑くなると、焼きナスとトマトサラダと冷奴という3つの献立が

頭の中をぐるぐる回る私に向かって言ってたいた、あの料理か。

食べて見ると、おお、確かに焼きナスの香ばしい香りがします。

美味しい。でもやっぱり私には焼きナスに鰹節と生姜とお醤油だな。

ポタージュになる前に食べちゃうな、と思いながら美味しくいただきました。

色々な工夫を凝らしたお料理をいただき、ワインも回って、

今や昔の話があれこれ飛び出し、気がつけば、新幹線に急がないといけない時間になっていました。

万願寺ししとう

伝統京野菜 ししとうより大きく、辛みが少ない。焼いたり、揚げたり、おじゃこと炊いたり。

 うちにあったのは、だいぶ曲がってますけど…。もう少し太いのもあります。

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2019年8月30日 (金)

No.788  不思議な生き物 母親

8月は最終の木曜日28日もお休みをいただき、

台風で臨時休業した15日も含め、結局5回あった木曜日のうち、

営業したのは1回だけというほぼ週休3日の浅野屋でした。

暑いし、アルバイトも手薄で年々無理が効かなくなっています。ご容赦ください。

私は火曜、水曜と昨年男の子を産んだ娘のところへお孫ちゃんの顔を見に行って来ました。

5ヶ月ぶりに顔を見たけれど、

あのふにゃふにゃだった赤ちゃんが両方の足でしっかりと大地に立ち、

何でもモグモグ食べる様に驚き。一年でこんなにも大きくなるんだったっけ?

あいにく一家そろって風邪を引き、お医者さん通い。

そして、2日ともすごい雨降りだったので、家でのんびり過ごすことになりました。

のんびりといっても、こうなると私の血が騒ぎ、お風呂を磨き、ガス台を磨き、

あちこち気になるところの掃除をしてきました。

毎日、10キロ超の息子を抱えては、ふーっふーっ言ってる娘には恵みの助け船。

一息つけば娘と色々な話しをして「久しぶりにお母さんとゆっくり話せて嬉しかった」と

娘にとってはしばしの休息タイムにリフレッシュできたようでした。

考えてみれば、母親とは不思議な生き物だと思います。

うちは二人の娘がそれぞれに不登校経験者。決してスムーズな子育てではなかったし、

成長した子どもたちからは、時に辛辣な子育て中への指摘もあり、

「あーあ、親って損な役だなあ」と思うことも。

それでも、一生懸命大切に大切に育ててきたつもり。振り返る時間は懐かしく、

私にとってはその時できるベストを探しながらの子育ては、大切な経験でした。

娘のところを後にして、少しだけ、自分の母親の顔も見てきました。

今度は私のリフレッシュタイム。母親って不思議だなと思います。

もうすぐ95歳になるシェフのお母さんがこの頃、

おかしくなるの。この二つのお乳をあの人が吸ってたんだよ」と言って笑います。

70歳近くなった息子を前に、95歳になってもやはり母親。

つくづく母親とは不思議な生き物だと思います。

 

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2019年8月22日 (木)

No.787 見上げてごらん 夜の星を

すっかりご無沙汰の浅野屋奥さんです。

日々の暮らしに追われて、目下の目標は、どうすれば早く眠れるか? です。忙しいのは、お客様が途切れることなく、お越しいただけていること、ありがたいことです。

梅雨が長引いた今年、出勤や帰宅時間、またお客様がいらっしゃる時間に雨が降るか、降らないか、スマホの雨雲レーダーをずいぶん見ました。かなりの精度で予測できるので、雨に打たれることも少なかったと思います。

気がつくと、「お天気どうかな?」と空を見上げることが少なくなったなー。雨の匂い。雲の移り変わり、朝夕の日の長さ、スマホも便利だけれど、自分の感覚も大切にしないとな、と思うこの頃です。

ブログもぼちぼち再開します。これからもよろしくお願いします。

2019年8月 9日 (金)

No. 786 静かに

昨年にも負けない暑い日が続いています。

8月6日、8月9日、8月15日

この暑さとともに、日本人には忘れてはいけない日だと思います。私はこの3日間は静かに過ごす日だと思っています。間にはさまった7日は父の命日です。家族そろって仏前でお勤めをしました。そろってできることが、ありがたかったです。

愛知トリエンナーレの初っぱなから問題になった「表現の不自由展」。もちろん来場者に何かあればいけないので中止の判断もやむを得なかったのかも。でも、74年前の日本人は皆、命をかけての覚悟をいつも迫られていたことでしょう。表現がいともたやすくなった、今、その覚悟はどこへ行ったのか?結局、表現したいことの底の浅さを突きつけられた思いが残りました。ここからの深まりはあるのか?

8月8日は立秋。お店は臨時休業させていただきましたが、ケータリングがあり、その後、シェフはタルタルソースやカレーの仕込み。私は野菜の冷製の仕込みと、帰宅はいつもの時間になりました。

夜になってもむわっと暑かったけれど、帰宅した私の頭の上でぐるぐる、ブンブン羽音が。電気をつけると大きなトンボが一緒に入ってきました。パニックに成ったようで、洗面台の中をぐるぐる回っているところを捕まえ、外へ。

季節は秋を迎える準備をしているのですね。

2019年8月 3日 (土)

No.785 写真で振り返る7月の浅野屋その3

スーパーで、ラグビーボールのようなそうめんカボチャを見かけ、

買うか買わないかしばし悩む。持って帰るに重たく、

食べられるように下ごしらえするにも手がかかる。

えいっと買って、さっさと作りました。

まず、切るのが硬い。大きな鍋で15分ほど湯がく。

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ああ、暑い。水にとれば、あら、不思議。

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細長い繊維がほぐれてそうめんのようなカボチャ ? しゃきしゃきしてます。

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旬野菜の冷製に入ってます。

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目にも涼しくしゃきしゃきが楽しい野菜です。

そして、びっくり。あの、ユリ根の百合が花咲きました。

昔、よく見た日本の百合。おにゆりですね。下を向いて、

でも精一杯開きました。感動 !

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2019年8月 1日 (木)

No.784 写真で振り返る7月の浅野屋その2

ケータリング(仕出し)も何件かありました。暑い時期なので、一番、気を使うところです。

エビフライとメンチボール

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トンカツとメンチボール

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鴨とキノコのサラダ

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