No.792 帰ってきたOさん
16日祭日も臨時休業をいただき失礼しました。
ご予約貸し切り営業で、エスカルゴのハーブ風味や
ハムや砂肝のコンフィなどワインを楽しんでいただくメニューの数々にお客様も完食目指して、
お食事とお話しを楽しんでいらっしゃいました。
ところで、土日のランチ営業に懐かしいお顔を見つけました。
以前の店舗へいつもハヤシライスを食べにいらしていたOさんです。
お父様が亡くなられるまで、ほぼ毎日、おじいさんお二人で、
(失礼、息子さんもおじいさんに見えたので)11時半の開店と同時に、
決まったお席でハヤシライスを召し上がってらっしゃいました。
まだ、お客様もまばらな店内にスプーンでハヤシライスをすくう「カツカツカツ」という音が響き、
大きな窓から柔らかな光が差し込んでいたことを思い出します。
食べ終わると、ニコニコしながら、さっさとお帰りになっていました。
お父様には息子さんとご一緒に好きなものを召し上がる、一番の楽しみのお時間とお聞きしていました。
お父様が亡くなられた後は、息子さんは、その息子さんといらしていました。
新店舗になってからはお見かけしていませんでしたが、ついに発見していただいたようです。
Oさんも「私も身体はぼろぼろ」と言いながら、とても喜んで下さり、発見以来、日参です。
変わらぬ味を、変わらぬ心で、愛して下さるお客様がいらっしゃること、
私たちもとてもうれしい再会でした。
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