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2019年10月 1日 (火)

No.798 瀬戸内への旅 その4

最終日は、大原美術館をゆっくり堪能。

間近で見るセザンヌやピカソの絵。

それは写真で見るのとは全く別物でした。

タッチにしても、線が長い、短い、荒々しい、繊細等々。

また、教科書で知っていた麗子像の岸田劉生や青木繁の他にも、

美術館の収蔵品を収集した児島虎次郎等のたくさんの優れた日本の画家の作品を知り、

連面と続いて来た絵画の歴史の重みに触れることもできたのは、私にとっては収穫でした。

さて残った時間もわずか。

岡山に行ったらどうしても訪れたかった吉備津神社が旅の締めくくりです。

1390年に建てられた、本殿は全国でもここだけという「比翼入母屋造り」は国宝です。

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私が見たかったのは、全長360メートルの廻廊。

1579年、再建当時のままの姿をとどめる、

自然の地形を活かした一直線の本殿に続く廻廊は、きれいに手入れされて残っています。

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大原美術館で見たエル グレコの「受胎告知」の絵とほぼ同じ時代に東洋の片隅で、

同じように祈りを捧げる建物が作られていたことは、

偶然とはいえ、私が、ここに来たかったこととは無関係ではない気持ちがしました。

 

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