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2020年1月 5日 (日)

No.817 お正月雑感

 2020年 新年おめでとうございます。

今年も浅野屋洋食店をよろしくお願いいたします。

年末営業の最終日に怪しいなと、思っていたら翌朝、

いきなり声がでなくなっていて、明らかに風邪。

それでも熱もなく元気だったので、お正月を迎える準備をしていました。

ところが実家の京都へ帰る日にはさらに悪化。

さすがに休日診療所へ行き、インフルエンザではないことを確認したものの、

満員の新幹線に荷物を持って乗る元気なく、帰省は1日ずらして家族と車移動にしました。

声がでないのは本当に不自由で、少々耳が遠くなっているシェフとの会話にはイライラするばかり。

そう遠くない、爺さん、婆さんの近未来図を体感した年末年始でした。

今年のお正月は温かくて良いお天気でしたね。

みんな揃ってのお節料理は、買ったものや母と私が作った物の盛り合わせ。

私は今年は特に丹波の黒豆とクワイとユリ根の姿煮を頑張りました。

黒豆の煮物はお客様でとてもお上手な方がいらっしゃり、

毎年、少しずつできた豆の交換をしつつ、豆の炊き方を披露しあってます。

その方のご指名の豆を買い、私はプルーンと赤ワインを入れて炊いています。

豆が高価なので、さすがに慎重になったお陰で、今年は出来上がりに満足。

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芽が出てめでたいとされる一ノ重に入れるクワイは、お節の中でも一番の私の好物。

八百屋さんが有機のクワイを勧めてくれて、

クワイに無農薬や有機栽培なんて考えたこともなかったけれども、

こちらもくちなしの実を入れて慎重に炊いたら

シェフからは「今年は買ったの?」といわれる出来に、やったー。

ユリ根の姿煮が家でもできると知り、こちらも慎重に土を落としてやれば、

バッチリとなりました。これは出来た時は本当に嬉しかった。

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そんなこんなを細々詰めて、みんなで新年の挨拶をしてお重を囲みました。

高齢で身体の自由が効かなくなっている母からは、揃ってお節を食べるのは、

今年を最後にしてほしいと言われていました。

母が作る優しい味の白味噌のお雑煮。「来年は良い青海苔を持って来るね」と言うと、

母からは「来年はない」と言われ、ハッとしました。

父の最晩年の正月に「また来るからね」と言って別れようとしたら、

老化が進んでいた父の口から、「またはない」とびしっと言われたことを思い出しました。

誰も何も言わなかったけれど、みんな最後のお節、最後のお雑煮と思って食べたと思います。

父と母はとても優しいけれど、大切なことは、身を持ってきっちりと教えられてきました。

母の一言で、新年にふさわしい、心改まる時間を過ごさせてもらいました。

さて、みんなで食べないとなると、次回は作るかなあ?

食いしん坊魂が騒ぐや否や。

お休みをたくさんいただいたお陰で、風邪はやっと快方に向かっています。

5日の営業日には、ご迷惑をおかけしないようにしますね。

1月5日(日)ランチより営業いたします。浅野屋でお待ちしています。

 

お正月はやっぱり丸餅。結婚したばかりの頃、

のし餅をテーブルに広げて切っている義母を見て、びっくり。

食文化ショックがたくさんあった中の思い出の一駒です。

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