No.855 驚異の生命力
お世話になってる八百屋さんではこのところ、アーティチョークが満載で、毎回勧められます。
ちょっと待って下さい。相手はアザミのつぼみ。
それも10cm以上あるつぼみを茹でて、がくを取り除き、台座のようなところしか可食部がありません。
美味しいけれど手間がかかり過ぎて、いつもパス。
イタリアンでは、そうじしたものを縦に切って、フリットにしたものをいただきおいしかったです。
スルーして、帰ろうとしていたら、八百屋さんが追いかけてきて、
車の窓から、小さなアーティチョークを「食べて」と入れてくれました。
小さ過ぎて食べるところもなさそうなので、オブジェとして飾っておいたら、
少しずつ開いてきて、紫の花が出てきました。
お
ヨーロッパでは、よく食される食材だけれど、日本では、まだまだ。
大きな葉と大きな花がつくため広い栽培面積がいるようです。
南米で広大なアーティチョークの畑を成功させた、日系人の新聞記事を見たことがありました。
お客様から、今池駅にいけ花として、飾ってあり、
最初、菊かと思ったとのこと。
そうなんです。アザミは菊科の花なんですね。
驚異の生命力といえば95歳の義母。3月初めに介護施設に入ってから、一度も会っていませんでした。
やっと制限付きでも面会できるようになったので、4ヶ月ぶりに会いに行きました。
私はどう思っているかな?とドキドキしていて、後で写真を見ると緊張した顔つきに写ってました。
一緒に行ったシェフは久々にお母さんに会い、こぼれんばかりの笑顔。
ご心配おかけしましたが、元気で過ごしておりました。いつもありがとうを忘れない義母。
職員さんとも入所の皆さんとも、仲良く過ごしてくれている様子でほっとしました。
それにしてもこちらも驚異の生命力。入院やけがを何度しても復活できるし、見事に環境に適応しています。
アーティチョークと高齢の義母から元気をもらいました。さすがにアーティチョークは萎んできました。
どんなに生命力があったとしても、生命には終わりがあることも、厳然とした、事実ですね。
と、ここまで書いて、このところずっと気になっている、サバクトビバッタのことを思い出しました。アフリカ東部に大量発生したバッタはパキスタンやインドにまで、襲来しています。1日に150km移動。1日に3500人分の食料を食べ尽くし、移動していくとのこと。南米でも発生中。これは本当に驚異の生命力です。
決して豊かではない国々を容赦なく襲うバッタとコロナ。
バッタにはバッタの理があるのだろうけど、バッタさん、どうかお手柔らかにね、と願わずにはおれません。
世界のどこかで起きたことが決して対岸の火事ではない世界に、どんどんなっています。2020年、年賀状に「今年も良い年に」と皆さん書かれたことでしょう。現実はまさかの連続のうちに上半期が終わりました。
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