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2020年10月23日 (金)

No.872 醸しの世界へようこそ

定休日の夜、チーフと二人で、広小路の「おきむら」さんでお蕎麦を食べて帰り道。

忘れ物に気づき、少し店に寄りました。

店から自宅に戻ろうとすると、並びのワイン屋さん、

「デューク」さんの灯りが目に入ります。

「寄る?」、「どうする?」時間は閉店の10分前。

諦めて戻りかけたものの、他のお客様の影が見えたので、もう一度Uターンしてお邪魔しました。

先客がお一人と他にもお持ち帰りのお客様あり、

バタバタされてます。

「困ったなあ。このあと、配達があるので、もう少し早く来て下さい!」と言われながらも、

白ワインを一杯。チーフは車の運転で私のみいただきました。

フランスのシャルドネとイタリアのトレヴィアーノの二者選択で、

迷っている時間はなし。

いただいたワインはトスカーナの「アムネジーア」。トレヴィアーノとマルブァッジアの混醸の白ワイン。

アプリコットの豊かな香りが広がりました。

写真無くてすみません。

デュークさんは基本、ナチュラルワイン推しなので、

グラスに注がれたオレンジ色のトレヴィアーノに、

うん??「これオレンジワインですか?」の問には「そうとも言える。醸し系なんで」とのこと。

「醸し系?」。ワインってみんな醸してるんじゃないの?

聞けば、普通は白ワインは皮や種を取り除いた、ブドウジュースを発酵させるけれど、

醸し系は、赤ワインなどと同じように皮や種と一緒に発酵させた白ワインを指すときに使う言葉とのこと。

「最初は還元臭がしたんだけれど、きっと変わると信じて、立てて1、2年置いておくと、こんな風になったの」とも。

還元臭?またしても聞き慣れない言葉。先客とも還元臭の話題で盛り上がっています。

ワインが醸造された後、通常はフィルターをかけるけれどもナチュラルワインの場合はそれをしないで、そのためにおりが残る。おりと接触したワインが還元的になり、還元性硫黄化合物が生まれて時々異臭がする、それを還元臭と言うそうです。

(すみません。結構難しい話で、私の理解では…)

普通に醸造されているワインは酸化防止剤が添加されていて、そうならないようにしているとのこと。

この辺りの駆け引きが、ナチュラルワインの面白さなんだろうな、

と先客とのお話も興味深く聞かせてもらいました。

たまに当たるんですよね。コルク臭とも違う。傷んでいる訳でもない。

なんか変な臭いのワイン。その事か。とかとか。

そこにはナチュラルワインの狭くて深ーい世界が広がっていました。

画一的ではない、自然と、作り手と、飲み手のそれぞれが織り成す駆け引きのある、面白さのある世界です。

気がつけば先客が飲まれていたたイタリアの白ワイン(なんだったっけ)が

私の空になったグラスに注がれていて、ご馳走さまでした!

また勉強にきますね、のデュークさんでした。

 

 

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