« 2021年10月 | トップページ | 2021年12月 »

2021年11月

2021年11月26日 (金)

No.962 心安らぐ山の香り

はや、12月も間近。

店内に飾るお花をクリスマス仕様で、新しく作りました。

新栄の名古屋園芸は他店にはない草花や、

切り花が売っていて、いつも心踊る場。

並んでいる寄せ植えやアレンジ花、リースなどを見ながら、

作りたいもののイメージを膨らませます。

素敵な枝振りのねずの木を見つけたので、

ねずの木を中心に杉などを飾ることにしました。

長女もスワッグに挑戦したいと言うので、

他にも何本かの花を選び、枝振りをよく見ながら、

花切り鋏を入れます。

緊張の一瞬。切ったらもう元には戻すことができないから。

私はねずの木を中心に杉をくるくる巻くことにし、

娘は杉を台にして、瑠璃玉あざみなどを添えて、

真ん中にねずの小さな一枝を挿しました。

パチン、パチンと鋏を入れていくと、

なんともかぐわしい香りに包まれてきました。

これは本物の森の香り。以前よく行った、山の匂いです。

「すごいね。木は生きてるね」と会話しながら1時間足らずで、

それぞれ、思い思いのものを作りました。

娘は初挑戦ながら、小学校で少し習ったペーパーフラワーのワイヤー止めを

覚えていたといい、彼女らしい、センスの一束を完成させました。

Sdsc_1960

よく見ると、切ったねずの木の切り口から樹液が沁み出て、

そこからの芳香が強く出ています。

ねずの木は西洋名をジュニパーベリー。そう、ジンの香り付けの材料。

新宿のバー、ベンフェディックのオーナー鹿山氏が、

国産のジュニパーベリーを求めて、滋賀まで出向き、

国内では希少な、ねずの木をご自身の山でも増やしたい旨を読んだのは、いつのことか。

なるほど、人を魅了する、素敵な香りです。

部屋いっぱいの山の香りに包まれて、

私たちは、心豊かな一時を過ごさせてもらいました。

Shorizon_0002_burst20211124120431633

 

 

.

2021年11月23日 (火)

No.961  湖北の日暮れに灯る明かり

先週の店の連休にシェフと滋賀県長浜へ

湖北の郷土料理を食べに出掛けました。

はや、1週間も…。

いつだったか、お客様から長浜に天然の鴨料理と鮒寿司を出す、

お店があることをお伺いして、一度出かけたいと思っていました。

長く続いたコロナ禍で滋賀県にまで、

緊急事態宣言が出ていて中々果たせなかったけれど、

この度念願かなって、来訪することができました。

11月中旬、湖北の紅葉は真っ盛りで、

長浜のしっとりとした町並みと清々しい琵琶湖と、

堂々とした伊吹山の眺めも素晴らしかったです。

Sdsc_1895

5時には閉店してしまい人影もまばらになった商店街をゆっくり歩き、

お目当ての「住茂登」(すみもと)へ到着。

Shorizon_0002_burst20211116170802316

店前の佇まいは4代続いた老舗の風格が滲んでいて、期待充分。

女将さんとご亭主とご家族で切り盛りされていて、

2階のお座敷までのお運びの合間に、

1品づつ料理の説明をして下さいます。

お目当ての日本酒、七本槍の他にも、

美味しそうな地酒が、良心的な価格でずらり。

一皿目の鮒、鯉、鯰と普段口にすることもないお刺身は淡白でありながら、

ねっとりと口の中で甘さが広がり、

地ビールの長浜浪漫ビールがするすると入っていいきます。

Sdsc_1905

鮒寿司の汁がかかったサラダを食べていると、

次がいきなり、真鴨のしゃぶしゃぶ鍋でびっくり。

最後じゃないのね!

Sdsc_1907

シベリアから渡ってきた真鴨は草食で、

肉には、全く臭みがないとのこと。

鍋の中には軟骨を叩いたツミレも入っていて、

野菜にも充分に旨味が染みていました。

普段店で扱っているフランスの鴨より二回りくらい小ぶりで、身の濃い赤色が印象的です。

琵琶湖での禁猟などが伝えられてはいるけれど、

湖北には、鴨を食べる文化があり、鉄砲を使わない独特の鴨猟の伝統があり、

川魚屋さんで鴨を扱っているという、その土地ならではのお料理に心が踊ります。

そして、きっとこのお店の、料理のハイライト、

鮒寿司のあれこれ盛り合わせが、出ました。もう、お酒が止まりません。

「これは、まずいな。のんべえの店だな」といいながら、

いやまずいなんて、反対で、美味しすぎ。

そして、七本槍初め、地酒のおいしかったこと。

今まで目にした鮒寿司とは違い、魚と米と塩が乳酸発酵して、

なんとも滋味溢れ、手をかけ、時間をかけられた上品な味わいです。

これでもかと熱々の本もろこの塩焼きも運ばれてきた時には、

お料理とお酒の旨さがピークでした。

S1637166444831

お料理はすべて素晴らしく、コース料理の構成にも感心させられました。

今までに出会ったことがない、組み合わせで、湖北の郷土料理を堪能させていただきました。

便利な世の中になり、パソコンの前に座れば、世界中の美味しいものが手に入る時代です。

でも、地域で守り継がれた味わいは、便利とは一線を画した滋味に溢れ、

心に残る、出かけてこそのものでした。

長浜の夜は更けて、後ろ髪引かれながら、

止まる本数が極端に少ない新幹線に、間に合うように、

住茂登を後にしました。

 

 

 

2021年11月22日 (月)

No.960 ボージョレ ヌーボーフェア御礼 

2021年ボージョレヌーボーフェアを

終了いたしました。

土曜日のフェア終了後、後少し残ったので、

半額セールを日曜日まで延長。

おいしく、お得な日が1日伸びて、

日曜日にご予約のお客様はラッキーでした。

果実の味がストレートに味わえ、

フレッシュ感溢れる特別なワインを味わえるのは、一年に一度。

若い時期が戻って来ないのは、人間も同じ。

元々、熟成を楽しみ、味わう、ワイン。

若さも、年を重ねても、

それぞれの味わいと楽しみ方があるのも同じかな。

毎年、ヌーボーフェアが終わると、やり残したことが山積みのまま、

いよいよ、今年のカウントダウンが近づいてくるのです。

 

 

.

2021年11月19日 (金)

No.959 ボージョレ ヌーボー 気になるお味は?

11月18日木曜日、ボージョレヌーボー解禁日。

この日を含めて、20日土曜日までの3日間は、半額でお飲みいただける、

「ボージョレヌーボー フェア」です。

さてさて、気になるお味は?

マスク越しでもわかる、ベリーの甘い香り。

濃い目のきれいな紫色。

スムーズな飲み口ですが、ほどよい渋みと酸味があり、

きれいなワインに仕上がっています。

初日は、今までに無く、お客様が少なく、拍子抜けでした。

それでも、ご来店の皆さまは、全員ヌーボーを楽しんで下さいました。

美味しいチーズも揃っています。ご来店をお待ちしています。

ハムとチーズの盛り合わせ 1人前1200円(税込)より

シェーブルやフランスのピレネーの麓の羊のブルーチーズなど、

お好みのチーズ3種類盛り合わせに、パルマの生ハム。

ローゼルのジャムやオリーブもついています。

Sdsc_1931

紫玉ねぎのオープン焼き  300円

Sdsc_1934

ワインと同じ色の紫玉ねぎ。焼くことによりトロリとして、甘味もあり、ヌーボーとの相性も抜群です。

いつも華やかなお花柄のジャン ボワスーリエのヌーボーのラベル。

今年はアイリスでシックですよ。

Dsc_1942

もちろんいつも通りのオードブルメニューもございます。

お出しするチーズのあれこれ、この他にも各種あります。

Sdsc_1926

 

 

 

 

2021年11月13日 (土)

No.958 ボージョレ・ヌーボー 乞うご期待

10月23日にボージョレ・ヌーボー、第一便が成田空港に到着というニュースの後、

今が到着のピークとのこと。

以前のようなお祭り騒ぎはなくなったけれど、

飲む方の裾野は広がり、気軽に家のみの1本を買われる方も多いのでは。

11月の第3木曜、今年は18日の解禁日から浅野屋では、

恒例の「ボージョレ・ヌーボー・フェア」。グラス50mlから半額でのご提供です。

( 安すぎます。原価は?!)

さて、解禁日が第3木曜日に決まったのは、意外に新しく、1985年からとのこと。

この頃から日本への輸入も始まったとのことです。

ブドウの品種はガメイ1種類で、フランスでの、

いや世界でもガメイを使ったワインはほとんどがボージョレ産です。

ブルゴーニュの多くの地区は粘土質ですが、

ブルゴーニュの南端のボージョレ地区は花こう岩質で、

痩せた土地がガメイには適しているそうです。

果汁たっぷりのガメイは早飲みに適しており、

9月の収穫後に、カルボニック・マセラシオンという特殊な方法で、10月にはワインとして出荷されます。

ガメイから作られるワインは、他の品種から作られる赤ワインとくらべて、色が淡く少し青みがかっていて、

比較的酸が高く、赤い果実の風味を感じることが出来るそうです。

しかし、一部の優れた生産者は、香り高く、

熟成に堪えるフルボディのとても美味しい赤ワインを作り出しています。

10月に出来たワインを今年の新酒として、

11月18日に世界一斉に新酒をあけましょう、

というお祭りがボージョレヌーボー解禁日です。

ここ何年も、美味しいヌーボーをいただいています。品種改良、製造法の進歩、

そして輸出のスムーズさ(もちろん航空便なので、ここがお値段の差です)、

さらに酒販店の取り扱い方も向上しているのでしょう。

ボージョレの年間平均気温は11、5度ですが、

今年は気候が悪く、この4月にはマイナス8度。

6月にはひょうが何度か降ったとのこと。

また雨も多く、それが幸いして、夏の暑さを乗り越えられた、

とも言われます。ハラハラさせられる天気でした。

それでも手作業でブドウの世話をしてくださる人々がいて、

一生懸命に発酵に取り組む人々もいて、

1本のワインが届けられます。

今年もきっとベリーの香りいっぱいで軽やかな、

フレッシュ・ヌーボーが到着することでしょう。

皆さんで、乾杯できればと思います。

ご予約は留守番電話になるかもしれませんが、

こちらから、必ずご連絡差し上げます。

ご不便おかけしますが、よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

2021年11月11日 (木)

No.957 ボージョレヌーボーフェアのお知らせ

11月13日土曜日から17日水曜日まで連休させて頂きますが、

そのすぐ後、11月18日木曜日、19日金曜日、20日土曜日の3日間

ボージョレヌーボーフェアを開催。

例年どおり、解禁日に合わせ、

ジャン・ボワスリエ ヴィラージュ・ヌーボーを半額でのご提供です。

ただ、今年はご用意の本数がごく少量ですので、

期間内でもなくなり次第終了させていただきます。

酒販店への申し込みが8月とコロナ禍の真っ最中で、

11月の見通しが立たなかったためです。

50ml  150円

120ml 300円

720ml 1800円 (ご用意できれば)

と、大変お試し安くなっています。この機会にぜひお試し下さい。

ヌーボー情報は次回ブログでご案内しますね。

木曜日、金曜日は午後5時30分から

土曜日は11時30分と午後5時30分からです。

よろしくお願いします。

さて、これは去年の写真です。

Dsc_1185_20211111023601

 

 

2021年11月10日 (水)

No.956 話さずにはおれない

しばらくご無沙汰の当ブログ。

通常営業に戻り、10月31日、11月7日と、

日曜日のディナーが予約でいっぱいになり、

フラフラしていました。

もうすでに、十分なご予約なので、お断りしかないね、

と相談していても、何度か入れなかった方からの再度のご予約だったり、

すごくお久しぶりの方がひょっこりとお顔を出して下さったり、と、

とにかく調整に次ぐ調整。手と体を動かし続けて、ああ、終わった。

身体はフラフラでも、皆さんの活気から、元気をもらいます。

そんな中でも、久しぶりのお客様からは、ご自分のご病気、

親御さんの看とり、仕事の話しなど、

話さずにはおれないお話しをお伺いました。

ご飯を食べて、誰かに聞いてもらいたい、

話さずにはおれないことが、誰にでもあるんですね。

浅野屋を思い出してくれてありがとう、です。

また、お立ち寄り下さいね。

話さずにはおれないには以前、こんなお客様もいらっしゃいました。

寒い日でした。お客様は急いで会社に出勤しようと、

コートの上から黒いマフラーを巻いて、会社に到着。

マフラーを、外したら、黒いストッキングを首に巻き付けていたんだと、

気が付き、おかしくて笑いが止まらなかったと。

それを話したくてしょうがないけれど、自分以外は全員男性で、

誰にも話せなかった。ランチに来てやっと話せた。

あー、すっきりしたと、言われました。

ご飯を食べて、たわいもないおしゃべり、時に深刻な話しもあり、

そんなささやかな積み重ねの日常が、

少し戻ってきたのであれば、うれしいですね。

浅野屋でお待ちしています。

 

 

« 2021年10月 | トップページ | 2021年12月 »

2022年7月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ