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1月も、あっという間に後半に。
いや、本当にいつ月日が過ぎたのかしら?
今年は、「和食の暦」というカレンダーを初めて買いました。
「四季の恵みをいただきます 和食の暦」というものです。
昨年までは、「二十四節気、七十二候 歳時記カレンダー」を掛けていた、
お風呂の脱衣場。今はパウダールームというのかな?
小寒やら大寒やら、月の満ち欠けやらを見ながら、
書かれている俳句や短歌を読み、歯を磨いたり、
ドライヤーをかけたりの時間を楽しんでました。
でも、「芹乃栄」(芹すなわちさかう)とか、
読んでも頭に入らなくて、フムフムで、忘れてしまい。
が、今年のカレンダーは「芹乃栄」の横に春の七草の絵が。
「鏡開き」の横にはぜんざいの絵と共に、餅を「割る」ではなく、
「開く」と呼ぶのは言霊を信じた日本人らしい言い換え、という説明が。
食いしん坊の私には、こちらの方が頭に入り安くて、
朝な夕な、楽しみに眺めています。
美しいイラストと日本の四季折々の食文化の紹介を
今年は楽しませてもらいます。
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大寒の日、本当に寒くて、賄いにサムゲタンを作ろうと、準備。
まあ、サムゲタン言うても、朝鮮人参は無いし、
クコの実もないし、ゴボウやら、金時人参やらで、
代用して「サムゲタンのようなもの」を作りかけ、
さあ?ニンニクは確か、冷蔵庫にあったはずと
、ごそごそしていると、ありました。
青森産ニンニクがまるごと、袋入りで出てきて、さて、開封すると。
うん?おかしいな?と思うや否や、青カビの粉末がブッファーと飛び散る。
あーあ、ニンニクは固形ではなく、青い粉末に変身。
あ、浦島太郎の玉手箱の煙の中身はカビだったんだ、と納得。
でも、おじいさんになったことは、
カビでは、説明がつかないし…、、、
とまあ、妄念妄想が沸いて来ること。
でもサムゲタンのようなものはにニンニクが無くても、
無事にできました。
ナツメだけは外せないけど、それはあったので、
美味しくいただき、身体も温まりました。
土曜日のランチ終了後、近くの一本堂へ、朝食用の食パンを買いに行く。
午後3時半も回れば、種類も少なく、仕方なく同じものを2斤買うと…。
値引きが当たる「ルーレットをどうぞ」、と言われるがままに、
タブレットでルーレットをタップすると、10円当たる。
「おめでとうございます10円お値引きしますね」と言われたその後、
300円で1個押してくれるスタンプは「1個ですね」と。
そんなー。スタンプ22個でお好きなパン1個(つまり一番高いのでも)が
もらえるゴールまで後、5~6個まで来ていたので、はめられた、と悔しくて。
まあ、300円×22個と10円の値引き。冷静に計算すれば、
どっちがお得?って話しだけれど、、、
100円引きが当たるのでは、という妄念妄想が沸いてでて、
あーあな結果に。
今日は、一本堂さんからは「サイコロイベント」のお知らせ来ていたけど、
当分行きません。パンは2斤あるし。
とまあ、こんな毎日。
頭の中身は妄念妄想ばかりな私です。
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1月21日金曜日より、愛知県にまん延防止等重点措置が適用されました。
それに伴い、当店の営業時間はディナー・タイムが午後8時までとなります。
お酒はお出しできません。
コロナ・ウイルス感染拡大防止のため、
よろしくご協力お願いいたします。
1月21日(金)~2月13日(日)までです。
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お正月休み明けにご来店下さった、K先生ご夫妻が、
「エビフライとトンカツは日本が世界に誇る料理だね」と言われたので、
「カキフライもですね。」と話が弾みました。
食通でワイン愛好家のK先生は海外での滞在歴も多く、
当ブログにも色々と話題提供して下さってます。
イギリスでの滞在中にトンカツを作ろうとしたけれど、
パン粉が手に入らず、パンを削ったが、うまくいかなかった、とのこと。
このところパン粉問題で、揺れた話しなどしながら、パン粉ってすごい発明だねと話が弾みました。
調べてみると、確かにパン粉は日本では大正時代に登場。
生パン粉は昭和12年だそうです。
フランスでは、ふつうは細かいパン粉が売られていて、
やわらかい「日本風パン粉」もあるけど、あまり見かけないそうです。
豚肉にパン粉を付けて、たっぷりの油で揚げるトンカツなど肉類を揚げるものを総じて、「カツ」。
フランスでは、コートレットと呼ばれる料理があるそうです。
これがトンカツの元祖かもしれません。
エビや魚介類を揚げるのが「フライ」と区別しているようで、
エビフライは確かに日本で生まれた、他には例を見ない料理とのことです。
浅野屋では、下処理した豚肉やエビに小麦粉を付け、玉子をくぐらせ、
生パン粉をしっかり付けて、たっぷりのこめ油で揚げています。
こめ油は、こめぬかから抽出された純国産油で、精製には手間がかかり、
加熱による酸化がおきにくい優れた性質を備えています。
さらにフライヤーにも備長炭を沈め、高電圧の電流を流して、酸化しにくい工夫もしています。
シェフの手を見ていると、パン粉を付けるとき、
とても丁寧に何度もカツやエビを押しています。
パン粉の大きさが揃って、均一に付くことが、大事と言っています。
パン粉に守られ、肉やエビが縮んだり、固くなったりしないよう、
そっと油の中に滑らせているようです。
言うは易し、行うは難し。フライを揚げた人ならば、
誰でも、その加減の難しさががわかることでしょう。
k先生、そういえば、オーストラリアに滞在中に無性にエビフライが食べたくなって、
「空港から飛んできた」といって、エビフライをあがられたことがありましたね。
余談ですが、フライものを調べていると、洋食とはご飯に合うのが洋食、
パンに合うのが西洋料理という一文があり、なるほど、と納得。
と、いうわけで、私の伝え続けたい日本の味のその2は、トンカツとエビフライです。
もちろん浅野屋でお待ちしています。
(今回手近にトンカツとエビフライの写真がなくて、残念)
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お正月を迎えるために作ったお節料理。
結婚以来、何十年と年末年始は京都の実家で過ごし、
母のお節やお雑煮を手伝って、色々とご馳走になってきました。
その母も、近年は高齢のために、自分で詰めるお節セットを購入。
自分でも何品か作り、私も作りで、半分既製品、
半分自作のを、31日に私が詰めるスタイルでした。
その他にも、ご仏前にお供えする鏡餅のお飾りや、
正月花の活け込みなどの私の仕事はお嫁さんが、引き継いで下さり、
昨年からは、私たちは1日の日帰りでのお参りと、
お正月の過ごし方が変わりました。
一昨年の年末、お節を作るかどうか、考え、
お重に1段分、次女の家庭の分と少しだけ作って見ました。
長年、大勢の家族が揃い、いただいていた、お節料理。
お正月のま新しい光が差し込む中で、開けるお重の蓋。
普段は使わない特別な食器。そしてお屠蘇と、
やはり改まった気分は、一年のスタートとして、
私の中では忘れられないもの、高揚感があるものです。
今回は、28日の営業の後に、黒豆をスタート。
29日は買い物と出汁。30日に煮しめを作り、
31日に残りの料理とお重詰めをして、2段重と次女の家庭の分、
母にも試食分と3軒分のお節を作りました。
さて、食べたのはお一日の夜とはなったけれども、
京都から帰宅して、蓋を開ければすぐに食べられるお節はありがたいものでした。
数の子や昆布巻き、かまぼこ以外は手作りして、達成感十分。
しみじみ、お節料理を母たちが、
「煮しめ」「お煮しめ」と呼んでいた意味が分かりました。
年末に準備をして、煮た、黒豆やゴボウやクワイが、
煮、締められ、味が染み込んでいます。
料理は冷たいのだけれども、なんとも味わい深く、
数の子やごまめの祝い肴とともに、身体も心も温まるものでした。
詰めていた横からつまみ食いをしていた娘を、
怒っていたけれど、美味しいのは、その後、でした。
さてさて、お休みを十分にいただき、納得がいくお節も作ることができました。
今年の年末を、早、思い描く私は、良い重箱が欲しくなり、
「1年に1回しか使わないのに」と渋るシェフを
「1年に1回、後、15回くらいはやれるから」と夢を描いています。
作り続ければ、母の手仕事を見て育った私のように、
娘たちにも受け継がれていくことでしょう。
実家の方も、なんと母の孫(私の姪)とお嫁さんと母との3世代協同で
3段重を作っていました。お節料理は伝え続けたい日本の味です。
まだまだ途上で、お見せするのは気が引けるけど、
今年の我が家のお重です。
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営業初日、お客様がドッカーンといらっしゃり
目が回りました。
5時に10人分のケータリング。
こちらは、以前からのご予約でしたが、10人分は中々ハード。
次のご予約は6時に一気と思っていたら、
そこにお弁当のご注文。
6時以降は、ご予約の方も含めて、
皆さん次々いらっしゃり、目が回る。
そして、最後の方にお帰りのお客様が
「私のコートがない。どうしよう。家のカギも入っているの」と
まさかの展開。
ハンガーにはレンガ色のダウンが1着。
店内は男性のお客様で、ご自分たちのではないと。
心当たりの方にお電話しても違うと。本当にどうしよう、です。
スタッフが、急いで帰られた、ご近所の女性の方を思いだし、
おうちまで行って、その方が間違いに気づかれ、一件落着しました。
ご自分のコートを忘れられることは時々あっても
着間違えなんてことは初めて。
何やかやと、賑やかな新年の幕開けでした。
ケータリング10人分は、この箱3個分です。
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新年明けましておめでとうございます。
ご挨拶、及び営業の開始が遅れております。
1月6日木曜日 ディナーより
2022年の浅野屋の営業を開始いたします。
世の中はコロナの第6波に入ったのか、連日の報道に、
まだまだ、予断を許さない状況での、連休明けとなりました。
今年は、シェフは年男。昨年同様、休み休み、
ぼちぼちしか出来ませんが、本年もよろしくお願いいたします。
お正月は、1月1日のみ日帰りで、京都の実家に帰り、
みんなの顔を見て、ご仏前にご挨拶をしてきました。
年末、しゃかりきになって作った、
かまぼこと昆布巻き(その後昆布巻きも手作り)以外
はオール手作りのお節のお陰で、美味しいものと美味しいお酒をいただき、
久しぶりにゆっくりとした、家族の時間をいただきました。
亡くなった父がよく「お節料理は、女の人がお正月に台所に立たなくて良いもの」と
言ってましたが、お節を中心に、揃えたもので、4日までをゆったり過ごせました。
5日は買い物に、仕込みといつもの日常に戻り、スタッフのIさんも出勤してくれ、
明日からの準備を整えました。
おまちかねの「特製ビーフカレー」も出ます。
それでは、浅野屋でお待ちしています。
大好きなクワイや金時にんじんなど、煮物の切りものは結構時間がかかります。
年越しに食べるニシンそばのために炊いた、
ニシンの煮汁を出汁にちょっと足すのが、私流。ぐんと美味しくなります。
昨年新調した自宅玄関ドアに、手作りの椿の正月飾りを付け、
あらたまを迎えました。
いつもオープンドア、オープンマインドで今年もいきたいなと思います。
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