No.988 京都花と食のディープな旅その2 御倉屋
美しくもその美しさが怪しさをも想気させた原谷苑を後に、
シェフが再訪を望んでいた、和菓子の御倉屋(みくらや)へ。
原谷からもう少しだけ北東へと、こちらも京都市内では、
北の北。中々訪れることが難しい場所です。
前回訪れたのは、15年位前かしら。
最近は、素朴な「旅奴」という、
和風ポルポローネのようなお菓子が有名だけれど、
生菓子の上品な味わいに唸りました。
駐車場がないので、私は車でお留守番。
シェフと娘が、上手に選んでくれて、
実家へのお土産もできました。
店内にはお菓子の見本が並んでいるだけで、
お値段の表示は無いそうです。
注文を受けてから、丁寧な包装にも時間がかかります。
お菓子の味わいは、これが洗練というものか、という感想です。
一口食べて、美味しい!と言うものではなく、
スムーズに口に運ばれ、秘かな楽しみが口中に残るという味わいです。
旅の翌日、残ったお菓子を抹茶をたてていただきました。
が、しかし、すでに生地がパサパサしかけて、
美味しいものの儚さを感じつつ、作り手の良心にも触れた思いです。
御倉屋さん、有名だけれど、流されずに、
守っていただきたいお味です。
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