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2022年4月19日 (火)

No.989 花と食を巡るディープな京都旅 その3 自家製酵母のパンの店はちはち

ずっと行きたいと思っていた「自家製酵母のパンの店はちはち」へは

中々、遠い道のりでした。

まず、どうも予約をしないと、購入が難しいらしいと、

前日に電話するも、繋がらず。ほぼ諦めかけて、

夕方再チャレンジするとやっと繋がる。

取り置きの予約をした後、

「もう少し、早く連絡してもらわないと、困る」と叱られ、平に謝り…。

そうですね、準備が必要ですから。

下鴨、松ヶ崎通りからは、車を降りて、

住宅街の中を歩いてやっと店に到着です。

Sdsc_2372

さぞかし怖い方かと思ったら、これがまた、マシンガントークで、

自分のパンを熱く語られる。

気がつけば予約のライ麦パンやカンパーニュなどの3本のパンの他に、

前々日の残りという、20%オフのライ麦パン、

ブランデーに浸けたドライフルーツやナッツが

たっぷり入ってるという(だってアルミはくにくるんで何も見えない

半本2000円のパンも手に持って、お支払いしてました。

うーん、中々やるなあ。

一人のパン職人が、そこにいて、朝方から晩まで、

必死にパンと向き合っている。その熱い思いが伝わって来ます。

話は飛ぶけど、今から20年位前に名古屋大学の学生街の片隅で、

ニコラという一人のフランス人が自家製酵母でフランスパンを作っていました。

暑すぎたり、寒む過ぎたりの日本の気候に悪戦苦闘しながら

干し葡萄やとうもろこしで酵母をおこしていた彼のパン作りは、

安定性には多少欠けたけれど、そこがまた美味しさの本質となり、

今や浅野家の伝説。

美味しいパンと聞くと、

いつも「さあ、ニコラを越えられるか?」となります。

ニコラはパートナーの勧めで大通りに店を構えたものの、

面白くなくなったと、忽念とフランスへ帰ってしまわれました。

はちはちはニコラのパンで育った次女が

京都在住時に見つけていました。

Sdsc_2389

はちはちのパンを一口食べて、

家族は「ニコラのパンを思い出すね」とみんな同じ感想です。

自家製酵母のパンの店の自家製がキモです。

この自家製のために店主がとても時間をかけて、酵母を育て、

パンという形になるまでの、手間ひまが味にそのまま現れているのでしょう。

強烈パンチの店主にしては、パンはおとなしく、口の中でゆっくりと酸味がしみます。

じわじわとした美味しさが、充分な満足感をもたらしてくれました。

主張し過ぎない美味しさが、私の思う美味しいもの。

中々出会えないです。

作り手の心が伝わるパン。少しずつしかできないと思います。

けれど、お身体に気をつけて、どうか続けて下さいね。

自家製酵母のパンの店はちはちさん。

Sdsc_2370

 

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