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2022年7月

2022年7月24日 (日)

No.1008 絶滅危惧種「はがき」

朝から、ギラギラ照りつける太陽。うるさいほどの蝉の声。

わさわさ揺れる木の影も濃く、いよいよ夏本番です。

今日は土用の丑の日。うなぎ受難日ですが、

さて浅野屋にはお客様が見えるのか?

日本郵政が、土日祝の郵便配達をやめたので、

郵便が届くのがすっかり遅くなりました。

最も、メール便もあり自宅のポストはいつも覗きます。

それでも、役所等からの郵便物も滞りがちで、

少なからずの不便を感じています。

ほとんどがラインかライン通話で、用も済み、

私も以前のような手紙を書くことも少なくなりました。

富山に引っ越した、次女の長男は4歳。

4歳になる少し前から字が読めるようになり、

宅急便の箱を見ては「みかん」と言ったり、(中身が違いガックリ)、

ペットボトルを見て「いえもん」と読んだりして、面白いです。

以前より行き来がしにくくなったこともあり、

4歳の誕生日と先日の2回、私から彼に、はがきを送りました。

絵も書き、字も少なくと心がけたつもり。

娘に反応を聞くと、何者か意味が分からず、

表面には000様と自分の名前が書いてあり、

不気味ならしく「いらない」と放り出すとのこと。

はがきを説明するのは、考えてみれば、

かなり難しいかも、です。

本屋さんの児童書のコーナーには、

手紙やはがきを書いてみようと一冊のドリルになっています。

そうか、まだ少しはやかったかな?と

しばらくはやめておくことにしました。

うちの長女は4歳の誕生日におじいちゃんから手紙をもらい、

今でも大切にしています。

少なからず、その内容が成長のうちの心に残ったと言います。

人々が今よりずっと、はがきや手紙で用件や自分の思いを伝えていた時代は、

もはや昔のことになり、配達の速度が、

スピード重視の時代に逆行する形になってしまったことは

残念ながら現実です。

先日は娘から、その子がママのお化粧道具で、

化粧をして、口紅まで塗って、朝の食卓に現れた、

と知らせがありました。

大人がする事をじっと見ている、

びっくりするやらおかしいやらという便りが

写真と共にラインで送られてきました。

その写真を見て、私たちも大笑い。

添えられた写真がリアルタイムで共有できるのは、

ラインならではのよいところ。

はがきではできないけれど、私は手紙もはがきも残ってほしいな。

時を経ても、読み返し、

残すことができることは、とても意味のあることです。

 

 

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2022年7月18日 (月)

No.1007 お休みのお知らせ

7月18日(月曜)~20日(水曜)まで連休させていただきます。

18日は祭日でもあり、ご来店ご予定のお客様、

申し訳ございません。

暑いこともあり、1日の営業が終わるとフラフラしてます。

17日日曜日ランチはシェフの高校時代の友達が集まりにぎやかなこと。

バタバタと働いていると、

夜のシフトに入っていた学生さんが、自転車で転んで、

傷口から膿が出てきて、とても歩けないと連絡。

一人暮らしの彼女のために近くの病院を教えて、

私たちは二人でディナーをすることにしました。

すでにご予約でほとんど満席だったので、

お客様にはご迷惑をお掛け致しましたが、

できる範囲で頑張りました。

週末の片付けも終わり、帰宅は12時を回りましたが、

なんとかできました。

料金の改定についても、

皆さんから好意的なご意見をいただき感謝しております。

お会計の時に、「ここは料金が安いね!適正価格にしなさいね」と

経営の忠告をして頂けた某会計士さん。

お帰りになってからシェフは

「素直に安いと喜んでくれれば良いのに」と、ポツリ。

そ、そうだよね。

 

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2022年7月13日 (水)

No.1006 価格改定のお知らせ

大変心苦しいことですが、昨今の諸般の事情により、

浅野屋洋食店では、7月14日より一部のメニューの価格を

改定させていただきます。

ホームページの方は改定が遅れますので、

新価格はこちらでご確認下さい。

 

メンチボール定食 1200円(税込)

若鶏の唐揚げ定食 1200円

ハヤシライス  1200円

エビフライ定食  1600円

ローストンカツ定食  1600円

鮮魚のフリット定食  1600円

ビーフシチュー  2200円

定食には、ご飯、赤だしが付きます。

ハヤシライス、ビーフシチューには、

ご飯ミニサラダが付きます。

食後のコーヒー、紅茶、ハーブティー  400円

となります。

 

なお、生ハムとフルーツのサラダ 1300円

鴨とキノコのサラダ  1500円

などのオードブルの価格は従来通り変更はございません。

生ハムや、チーズの価格が高騰していて、品薄となっていますが、

今回はオードブル類の価格改定は、あえて見送り、

メイン料理にとどめましたこともお含みおきいただき、

ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

 

浅野屋で、お待ちしております。

 

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2022年7月11日 (月)

No.1006 シェフと主婦

シェフはいよいよ店を閉める時が来たら、

身体が動くならばシルバー人材センターで調理補助でもすると言ってます。

この不安定な天気。私たちより若い学生さんも、病欠したり、

出勤後に体調が悪くなり、向かいのクリニックへ行ったり。

(彼女は起立性貧血でした)。

結局二人でいざと言うときは乗り切るのだけれど、

シェフもたまには弱気になるようで、

シルバー人材センターなんてことを口走っています。

本当にそこでどんな仕事があるのかなあ?

私はまだ調べる気はないけれど、もし主婦のような家庭料理を求められるなら、

シェフには出来ないんじゃないかなあ?と思ってしまいます。

パン粉が以前と違うというお客様からの指摘は私たちも頭を悩ませていました。

でも、なんとかしようと工夫をして(そこは企業秘密)、

美味しいフライを作って、お客様から喜んでもらえたり。

玉ねぎをたくさん切って、色々な野菜や肉汁を煮詰めてソースを作ったり、

美味しいドレッシングを作ったり。

私にはとてもできないことを日々、仕事としてこなしています。

でも、家ではほとんど何もしません。

残ったご飯を持ち帰り、オムライスを作ったり、

おにぎりを作ったり。

残ったキュウリで漬物を作ったりは主婦としての私の仕事。

特におにぎりは手伝ってもらった時に、あまりの下手さに、びっくり。

「もしかして、やったことない?」と聞くと「やったことないよ」と、まさかの発言。

「調理師学校で習わなかったのか」、の質問には、

「習わなかった」と。

形はいびつ、三角も俵も形にならず、

握り加減も分からないようで、ふにゃふにゃ。

やれやれびっくりです。まあシルバー人材センターでも

おにぎりを作るかどうかは知りませんが。

今、私が作り方を教えてますが、仕事で鍛えた手と指がごつすぎて、

おにぎりには不向きに思えます。

私には大きな鍋や油がいっぱい入った缶を持ち上げることはできないし、

大きな手のシェフにはおにぎりは小さ過ぎて無理かもしれません。

それぞれに向き不向きがあるのは仕方のないこと。

できることをそれぞれに補いあいながら、ぼちぼちやりますね。

私も初めからはできいなかった。

主婦として数えきれいおにぎりを作ってきました。

私は三角のおにぎりで手の使い方がコツです。

私の母のおにぎりは俵形でいつも同じ大きさにきれいに並んでいました。

昨晩は大雨にも関わらず、店は常に満席が続きました。

フラフラになったけれど、思いきって日曜日の今日、

休ませてもらったので、私は珍しく目覚まし時計をかけない、

休日をいただきました。

お陰でずいぶんリフレッシュです。

 

 

お客様には度々のご迷惑、申し訳ありません。

2022年7月 7日 (木)

No.1005 ビーフカレー始まる

早々の梅雨明け、そして猛暑。7月頭の台風と、

目まぐるしい天気の変わりように中々身体がついていきませんね。

そんな時、浅野屋恒例の「ビーフカレー」で、

身体もシャキッとしませんか。

牛頬肉と玉ねぎがとろとろ。

一口食べて甘いけれど、あと引くスパイスが大人の味です。

毎年、この時期は「旬野菜の冷製」をお出ししていますが、

今年は好評につき、「旬野菜の温製」を続けてお出しします。

たくさんの種類の野菜が採れるので、ファンが多い一品です。

冷たいものは、じゃがいもやトマトの冷たいポタージュを、

出来るときにお出ししますね。

そして、なんとか確保している、

イタリアの生ハムに合わせて、桃が始まりました。

暑かったせいか、桃の甘さも初めからのってます。

他にも千葉産の赤肉メロンもとろとろで美味しいです。

「モッツァレラトマトのサラダ パッションフルーツ掛け」もあと少しお出しできます。

暑いですが、暑いときに美味しいものを揃えて

浅野屋でお待ちしております。

ビーフカレー 1600円  (税込)

旬野菜の温製 900円

生ハムとフルーツのサラダ 1300円

モッツァレラとトマトのサラダ パッションフルーツ掛け 1500円

 

今週末10日日曜日~13日水曜日まで

連休させていただきます。

変則営業が続き、申し訳ありません。

 

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2022年7月 4日 (月)

No.1004 作品×作品×作品

介護施設に入所している、義母の部屋を片付けていると、

趣味だった絵手紙に混じって、画仙紙に文章と絵をしたためた、

大きな作品が出てきました。

平成15年の正月1日の日付が入った、絵手紙仲間でもあったご近所のおじいさま、

伊藤様宛の新年のご挨拶で落款まで押してあります。

今97歳のおばあちゃんが79歳の頃のもの、

約20年前のものです。

作品と言えるかはともかく、文字と松竹梅の絵は勢いがあり、

おばあちゃんの人柄が滲み出たものでした。

伊藤様宛なのになぜ、家に残っていたかも謎です。

所々、日本語がおかしいところもあるけれど、

それもまた、本人らしくもあり、

私は何とかしてこれを残してあげたいと思いました。

数日後、玄関を掃除していると、件の伊藤様の奥様が散歩中で、

声をかけて下さいました。

書画をお見せすると、持って帰り主人に見せたいとおっしゃられます。

今にも破れそうなので、なんとか表装してお持ちしますと約束しました。

でも、表装ってお金もかかるし、と家族の意見。

そうだよね。そこまで値打ちがあるかと言うと、うーん。

友人に相談するとアマゾンで自分で表装できるキットが売ってるよ。

まあ、私は失敗したけど、って。

思案していると、お客様がYouTubeの簡単表装の画面を送って下さいました。

これならなんとかと、画材屋さんに出向き、

額の代わりになる大きなボードと裏打ち用の大きな紙を買い、

百均で刷毛も買い、用意万端。

さてと、よれよれの画仙紙にアイロンを掛け、

糊付けしようと思ったら、あれれ?家に澱粉糊がない。

あるのはスティック糊やテープ糊ばかりで、

肝心のチューブに入った糊がないではありませんか。

そういえば義母の部屋の掃除の時に捨てました。

固まってるよね、とか思って。黄色いチューブに入った昔から見慣れたあれです。

糊無しの決定的つまずきでも、

諦めきれず、YouTubeをよく見たお陰でとにかく、

裏打ちをしようとマスキングテープ案が頭に浮上。

実際に白いマスキングテープを台紙に沿って貼り付けると、

全く目立たず。

むしろ、糊より失敗なくできたのでは、と。

ここまでくると、ヒラヒラだった画仙紙がしっかりしたので、

全面に両面テープを貼り、ボードに無事に貼ることができました。

作品を被う大きなセロハンは入手できなかったので、

台紙が入っていた袋にそのまま納め、

茶色のマスキングテープで縁取ると

本当に額装したようなものができました。

Sdsc_2611

作品は80cm×35cmの大きなものです。

バックボード、マスキングテープ、両面テープと今、手に入るもので、

なんちゃって額装の出来上がりです。やったあ。

すっかりうれしくなった私は、このなんちゃって額装も作品だよな、

と勝手に思って、伊藤様にお持ちしました。

数日後、額装品は、数枚の絵手紙と共に戻ってきました。

Sdsc_2616

Sdsc_2617_20220704023201

それは90歳になり、介護が必要になった伊藤様が今も書き続けている絵手紙です。

なんと、なんと、90歳にして、この色、この絵、この文章。

すごいパワーに圧倒され、そしてうれしくなりました。

今度、義母との面会には、

ご本人の書画と伊藤様の絵手紙を持って会いに行くつもりです。

YouTubeの額装を教えて下さったお客様のK様にも感謝です。

お陰で諦めることなくできました。

一緒に出てきた半紙に書いた柿の絵もなんちゃって額装です。

Sdsc_2612

 

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