No.1013 夏の名残の一夜
昨年はコロナ禍で見送った鵜飼い見物に行って来ました。
鵜飼いといえば、岐阜の長良川鵜飼いが有名ですが、私達が向かったのは犬山の木曽川鵜飼い。
名鉄電車に乗り、自宅からは1時間程で、ゆったり流れる木曽川、
迫り来る山、目をやれば国宝犬山城という、
日常とはまるで違うロケーション。
暮れなずむ川面に鵜と鵜匠さんがスタンバイ。名鉄電車が鉄橋を渡ります。
昨年新調された、ろうそくが入った提灯。
気持ちの良い川風を受けて、狩場まで観覧船で行く先にはライトアップされた犬山城。
さていよいよ鵜飼い見物の始まり。
籠の中におとなしく入っていた鵜が鵜匠の手綱から川面へと放たれます。
一度に10羽の鵜を操る鵜匠の他にも船頭さん二人、
(中乗りさんの意味を初めて知る)他に一名、
睨みを利かせている人物と4名一組の漁です。
鵜は潜っては魚を飲み込み、手綱を引かれて舟に上がれば、
手綱を絞められ魚を吐くを繰り返します。
かいがいしく働く鵜と、見事な手綱さばきの鵜匠の息もピッタリで、
あっという間に30分の鵜飼いが終わりました。
1300年続く漁法とのことですが、
今は伝承と観光のためのようです。
それでも、一夜では身につかない技と、鵜匠一家と一緒に、
一生暮らすと鵜との信頼関係は、
見ているものをすっかり魅了させてくれました。
舟の舳先の篝火のあかりを思いだしながら、名鉄電車で名古屋駅まで戻って来ると、
人工灯に照らされて、あふれる人波があり、
一度に現実に引き戻されました。
百聞は一見に如かず。
最後に、教えてもらった、
日常生活に溶けこんだ鵜に因んだ言葉を紹介します。
「鵜呑みにする」 なるほど。
「鵜の目鷹の目」 鵜はとても視力が良いそうです。
「うがい」 へぇ。なるほど。
そして、鵜が一番難儀する獲物は「ウナギ」(う、難儀)とか。
なあーるほどでした。
ちなみにチーフは、
翌日の運転免許高齢者講習のためにお留守番でした。
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