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浅野屋で、お出しするワインは、ワインリストに出ているもの以外は、
たいてい一期一会。
時々、美味しかったので、どこで売ってますか?と尋ねられ、
シェフも困ってます。
ワイン専門店だったり、出入りの酒屋さんだったり、
ネット通販だったり、色々なところから仕入れています。
以前、お客様から、「何をいただいても美味しいけれど、全部味見して買うの?」と言われ、
ノーと答えると、
「味見していないのにどうして、美味しいのが分かるの?」と言われたことがありました。
シェフの答えは「たくさん買って、失敗もして覚える」とのこと。
また、お値段も、いくら美味しいと書いてあっても、
やはり最低ライン以上と言うのがあるでしょう。
最低ラインはその人の求めるところでそれぞれとは思うけれど。
良く「安旨ワイン」と表示されているけど、そのお値段にしては…ということが往々で、
ここは注意が必要です。
まあ、安いものには限界があるってことです。
ワインはデリケートな商品で、扱いを間違うと、どんなにいいワインでも、たちまちに悪くしてしまう。
お店を選ぶ時は、ワインが丁寧に扱われていること、
例えば、暗い部屋がある、横に寝かせて、温度管理がきちんとしてあるなどが
チェックポイントです。も
ちろん、すべてのワインがそうなってる訳ではないけれど、
良いものはそれなりの管理が必要なので。
尋ねれば丁寧な応対をしてくれる店も必須です。
そこには、ワインが好きな店主がいて、店員さんがいて、
良いワインを仕入れて、良い状態のものを、適正な価格で売ろうとしてくれているからです。
ネットでの買い物は、手軽ではあるけど、
たくさんの商品の中から、どれを選ぶかは、
さらに迷いますよね。
同じ商品でもお値段に差があるのは、なぜだろう。
シェフの答えはそのワインを売りたいか、売りたくないのかだと言います。
売りたければ少しでも安くしようとするし、
品揃えのために出ているものもあるとのこと。
色々見てみて、そのショップが、どんなワインを得意としているか、
例えば、フランスとか、イタリアとかと自分の好みを合わせてみる。
どんな価格帯のどんなものを売ろうとしているかをよく考えてみる。
後、宣伝文句が派手過ぎるところは敬遠したほうが良いですよ。
最終的な判断は、ワインが届いた時です。
きちんとエアーキャップで保護されて、
分厚い段ボールに入れて送って来られたか、これが大切。
ここでもワインを大切に扱っているかどうかがわかります。
どんな買い物も、色々見比べ、買ってみて、よかったらまた、
そのお店で買うということを繰り返しているもので、ワインも例外ではありません。
自分の好みにあった、その商品のことが好きな人がいる店を見つけて、
美味しいワインに出会えるといいですね。
少しの失敗も必要なことかも。
浅野屋の近くでも、何軒もワイン屋さんがあります
今池の「稲葉」さんは、お手頃から、上等なものまで、幅広く良心的に、
しかも一般向けのセミナー等にも力を入れて販売されてます。
自らワインの輸入をしていて、世界各地の生産地に行ってワインを
選ばれているそうです。
お店に一歩足を踏み入れれば、ワインがキラキラしていて、
お店の良心が伝わってきます。
店の並びの「デューク」さんはビオワイン専門店。
すごくワインに詳しい女性の店主が
ご自分の推しを良心的に並べてられます。
もう少し東に行くと、イタリアワイン専門の「ポンテヴィ-ノ」さん。
主にレストランへ入れてられるので、外からはわかりにくいですが、
小売りもしてくださいます。
丁寧な説明と良心的な価格です。
自分の「好き」、お店の人の「好き」。
うまく合えば、きっと美味しいワインが見つかるようになりますよ。
浅野屋でお待ちしております。
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シャブリ、キャンティ、ボージョレーヌーボー
ワイン好きであろうと無かろうと、誰だって聞き覚えのあるキーワード。
でも改めて、シャブリって何?と聞かれると、???
そんなこと言うまでもない、と言う方には申し訳ないけど、
少し説明させてもらいますね。
シャブリは、フランスのブルゴーニュ地方、シャブリ地区で、
シャルドネ種(ぶどうの品種名)から作られる白ワインのこと。
良く見かけるシャブリと言う名前から4ランクに分けられていて
お値段もお手頃から、高いものまで、幅があると思います。
魚介類に合わせると良いと一般的に、言われているのは、
シヤープな印象からかな?
色々飲んでみるとシャブリにもいろいろな表情があり、驚かされることがあります。
あくまでも、白ワインで、赤ワインにシャブリを名乗るものはないです。
さて、キャンティとは?
今度はイタリアです。イタリアの2大ワイン産地の一つ、
トスカーナ州(もう一つの産地はピエモンテ州)のキャンティ地方で
サンジョベーゼ種を主にしたぶどうで作られる赤ワインのこと。
気軽に飲める、軽さとフルーティーさを兼ね備えたものから、
キャンティ・クラシコなど力強い味わいのものまで、
こちらも格付けがあります。
それぞれにお値段にも幅があります。
サンジョベーゼ100%のものから、
そのほかのぶどうを少し加えたものまで、色々あります。
最後はボージョレ・ヌーボー。当ブログでも毎年お伝えしています。
フランスのブルゴーニュ地方のボージョレ地区で、
ガメイ種から作られる赤ワインのことで、
その年の新酒をボージョレ・ヌーボーと言います。
毎年11月の第三木曜日がボージョレ・ヌーボーの解禁日となっていて、
フレッシュとフルーティーな味わいを
毎年楽しみにしているファンの方も多いと思います。
さて、シャブリ、キャンティ、ボージョレはいずれも地域の名前でした。
では、有名なカリフォルニアの「オーパス・ワン」は?
こちらは、ワインそのものの名前です。
高いワインの代名詞「ロマネ・コンティ」とは?
ロマネ・コンティはフランスのブルゴーニュ地方にある畑の名前が、
ワインの名前そのものになっています。
色々大変!! はあ-です。
ラベルに大きく書いてあるのは、産地の名前だったり、
ワインそのものに付けられる名前だったり、
ぶどう品種だったり、社名だったり…。
この辺を読み解くにも、ちょっとしたコツがありますよね。
私もまだまだ、勉強中。
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お客様から、ブログにワインのことをもっと書いてよ、
とご要望を頂きながら、時間的なこともあり、
また私にそんな力もない気もして、なかなか腰が上がりません。
気を取り直し、日々、いろんなワインを触っていて、
私は私のわかることを書かせてもらえばいいか、
と気ままに思いつくまま、書かせてもらいますね。
さて、浅野屋にもワインメニューはあります。
決して多いとは言えないながら、「美味しいものを良心価格で」のモットー通りの厳選メニュー。
でも、浅野屋一番のメニューは、一番上の「本日のお勧めワイン3500円~」。
こちらのメニューは仕入れ担当、シェフの頭の中のメニュー。
販売担当の私もいちいち聞かないと、
わからないなかなかのミラクルワールド。
でも、どこからとも無く現れるワイン好きには宝箱。
美味しいつまみと、ご希望のお味、お値段をお伺いしてお出ししてるワイン。
家飲みとは違う、楽しい時間へお誘いしますよ。
浅野屋ワインのミラクルワールドへようこそ。
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