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2023年11月12日 (日)

No.1043 ワインの話し4 新世界ワインって何?

なかなか進まなくて、お待たせしてます。

思いつくままのワインの話、

今回は店のポップでよく見る、「新世界ワイン」です。

新世界があるからには、旧世界もあるのか。

あまり使わないけど、あります。オールドワールドとか。

古くからのワインの生産地、フランス、イタリア、スペイン、ドイツポルトガルなど、

EU諸国で作られるワインですね。なーるほど。

では、新世界は。

大航海時代以降に、ヨーロッパによって侵略占領された国々で、

アメリカ、チリ、アルゼンチン、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなどです。

もちろん、最近、品質向上が目覚ましい日本もニューワールドです。侵略はされなかったけど。

基本的に、ワインとなるぶどうの品種はもともとヨーロッパからの輸入なので、

フランスやイタリアの品種と同じ。

お味も、果実味が濃いものが多いかなとの印象ですが、

ワイン作りの長い歴史の中で、

本場ヨーロッパと遜色のない優れたワインがどんどん生産されています。

お値段は、以前は安めだったのですが、良いワインは今はそれなりにしますよねー。

もちろんコンビニのチリワインなど安さを売りにしてるものがもありますが。

色々なぶどう品種の栽培が各地でありますが、

お国によって、やはり得意なものがあり、これを押さえておくのも必要です。

アメリカはカリフォルニアが一大産地で、温暖な気候から、しっかりしたカベルネソービニヨンが得意。

白はふくよかなシャルドネ。

先日なにげ無く写真アップしたアメリカのワインはなんと五大湖の側のワイナリーで、

産地がカリフォルニアだけではなかったことにびっくりしました。

最も歴史が古いチリは色々な品種がありますが、

やはり赤のカベルネソービニヨン、白のソービニヨンブランが主力です。

オーストラリアはフランスローヌ地域のシラーというぶどうが元になったシラーズが有名。

シラーよりは力強いのが特長です。

お隣りのニュージーランドは赤のピノノアールが出色で、白はソービニヨンブランです。

冷涼な気候を活かしたワイン作りで、良いお値段です。

アルゼンチンは本場フランス南部で作られていたマルベックが入っていて、

これもまた、力強く野性的な味わいがあります。

南アフリカはカベルネ、ピノノアール、ソービニヨンブラン、

など色々なぶどうからワインが作られていて、美味しいんです。高くなってきましたねー。

日本は地ぶどうの甲州が有名ですが、今は世界のいろいろな品種のぶどうから

各地でそれぞれのワインが作られています。

今年はヨーロッパ各地が猛暑でワインの生産量はがっくり落ちたようです。

長年、生産量の世界一だった、イタリアが2位となり、

フランスが1位。3位スペインとのこと。

このあたりは僅差なんですが、やはり歴史の重みを感じさせられますね。

ワインのラベルの表現が自由なのも新世界ワインの特長。

カリフォルニアのピノノアール ベルエポック時代のポスターが書かれて、ワインの名前になっています。

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オーストラリアのリースリングには美しい花の絵

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今年のお正月に飲んだ奥出雲のワイナリーの小公子は、

地ぶどうの小公子を使い、果実味豊かで、深い味わいがあり、

日本のワイン作りも、ここまで来たんだと思えるものでした。

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