No.1052ワインの話し コルク栓は語る
いつも緊張はするけど、開ける経験が増えれば、よほどの高価なワインか、
年代物のワインを除けば、ワインの栓抜きは前回のブログでバッチリですね!
なーんちゃって。実演の写真無くてごめんなさい。
さて、今回は抜いた後のコルク栓の話しです。
これがまた、そのワインの来歴をも語る雄弁なものなので、
ちょっと眺めて下さいね。
コルク栓はコルク樫から厚く皮を剥ぎ取ったもので、
ポルトガルが世界の主な生産地です。
こちらが、通常のコルク栓。
自然な木の感じでワインの熟成には最適な素材として長い歴史があります。
一つ欠点があり、ごくたまに、ブッショネという状況を引き起こし、
コルク栓の問題でなんとも言えぬ、嫌な味わいになってしまったワインは、
もうなんともならないことです。
ブッショネは知らないと少し変な味くらいに思うかもしれませんが、
一度覚えると、明らかに分かるようになります。
コルク栓の消毒に使う薬品が残って悪影響すると言われています。
このブッショネを防ぐために、最近は合成樹脂のシリコーンで、
コルク栓のようにしたものや、圧搾コルクもあります。
シリコンのコルク栓 ぱっと見コルクだけど、シリコン。
圧搾コルクのコルク栓 細かく粉砕して固めてあります。
この圧搾コルク栓には、よくDIAM3等とかかれたものがあるので、
見てみてね。
これはフランスの大手コルク栓メーカーDIAM社の製品で、
数字は1は栓を閉めてから1~2年は品質保証するということで、
3とか5とか10とかがあります。もちろん、1は栓は短く、10は長いです。
10年保証するということは、残留する薬品を洗浄するのに、
非常に念入りにしているということも大きいと思います。
圧搾コルク栓は刺し易く、折れにくく、ブッショネの心配も少ないので、
最近は高級ワインでも、使われています。
変わったところでは、ー392gと大きく書かれたこちらの栓は、
このワインを1本作るのに、CO2を392g固定したものとの主張。
イタリアのカルロ・タンガネッリ・ワイナリーです。
ぶどうの木を植えることによってとでもいうのかな?
多分、ワイナリーの動力など、
総合的にCO2が削減されるよう努力した結果を言っているのでしょう。
シャトーの名前や絵、畑の名前など、
ワイン栓には色々な情報が詰まっています。
何本か貯まれば、見比べて見て下さい。
長い栓は長期熟成させるワイン、短い栓は、早飲みワインですよ-。
この写真は長いコルク栓です。美味しいワインの栓です。
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