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さて、白ワインで、押さえておきたい3つは、よく耳にする、アレ、です。
シャルドネ、ソービニヨンブラン、リースリング。
アレは、シャルドネとソービニヨンブランの二つかも知れませんが。
シャルドネは、ブルゴーニュ地方、発祥の白ワイン。
赤のピノノワールと同様、ブルゴーニュでは、
白ワインは、このシャルドネ種のみの単独で、ワインを作ります。
ブルゴーニュの白ワインといえば、シャルドネとまず、覚えるべし。
ごく少量、アリゴテという品種も生産されていますがこちらも混醸はありません。
ブルゴーニュの冷涼な気候の元、ミネラルや酸味が豊かなシャルドネ。
これがまた、カリフォルニアやチリやイタリアでも作られるようになり、
温暖な地で育ったシャルドネは華やかな香りをまとい、
ふくよかなワインとなります。
同じシャルドネでも、その土地に合わせて豊かな表情を持ち、
人によって、シャルドネに対する印象が様々なのも、おもしろいところです。
対するソービニヨンブランは、ボルドーの白ワイン。
爽やかで、酸がたち、キリッとしたワインになります。
赤ワイン同様、セミヨンなどの他品種と混醸されることで、
生産者の特長も出ます。
ソービニヨンブランもイタリアやチリ、ニュージーランドなど、
多くの国で生産されています。
ただ、ボルドーといえば、やはり赤ワインを思い浮かべてしまうのは、
白ワインの生産量はボルドーワイン全体の10%くらいとの事情もあるようです。
私は、日本の暑い夏には、爽やかなソービニヨンブランがとっても合うと思うんですが。
最後にリースリングは、ドイツやフランスのアルザス地方で作られる、
白ワインです。冷涼な気候から、酸味のある、
でも魅力的な香りのあるワインが作られます。
私の印象は清楚なお嬢さんという感じで、
もっと飲まれてもいいのになあ、と思っています。
以上、白ワインの3つの代表品種でした。
ところで、いずれのぶどう品種も世界中で作られるようになり、
表情も様々。基本的に、産地が北へ行くと、酸味がたったシャープなワイン。
色味はグリーンに近い澄んだ黄色み。
南へ行くと豊富な日照量を約束された豊潤な味わいになり、
色味も濃い黄色みから、琥珀のような色にまで近づくものもあります。
それぞれに一長一短があり、どちらがよいとは言えないけれど、
選ぶ時には、好みの判断材料となるでしょう。
最後にワインボトルの形ですが、ブルゴーニュワインは、なで肩型。
ボルドーワインは段差があるいかり肩型。赤も白も同じです。
リースリングはなで肩がもっと細ーくなったスマートな瓶と型が決まってます。
(これはアルザスのシルバネールですが、丁度良いボトルがなく、似ているので・・・)
それぞれにぶどうの熟成の為に、最良の形にワインが収まっています。
ニューワールドでは、ほとんどがいかり肩型ですが、瓶のかたちからも、
セパージュを判断する材料になることも、お伝えしたいことです。
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久々のワインの話しです。
今回は、押さえおきたい6つのセパージュ。
そもそも、セパージュとは?
ワインを作るのに使われるぶどうの品種のことです!
シャインマスカットや巨峰はワインには
どちらかと言えば不向きです。
それは食べたら美味しいぶどう。
でも巨峰を使って、
いろいろ工夫をしてお美味しいワインを作っている生産者も
おられます。
ワインにはワイン作りに適したぶどうがあります。
世界中でたくさんの品種があるけれど、
ワインを選ぶ時に、押さえておく、
基本中の基本は、赤ワイン3種類。白ワイン3種類くらいと思います。
それはフランスワインを押さえることにもなるので、
では、行きます。
赤ワイン カベルネソービニヨン、ピノノワール、メルロ-。
白ワイン ソービニヨンブラン、シャルドネ、そしてリースリング。
以上。
リースリングの前に「そして」が付いているのは、代表的な生産地がドイツだからです。
赤のカベルネソービニヨンは、フランスのボルドーの代表的なぶどう品種。
色にも「ボルドー」という色があるように、
ワインといえば、誰もが思いつく、色、香り、味わいを持った、
ワインの代表格。
タンニン(渋み)があり、濃厚で、しっかりした味わいがあり、
長期熟成にも適しています。
栽培のしやすさから、世界中で作られていることもあり、
一番目代表的な品種だと思います。
ボルドーで、このカベルネに混醸してよく使われるのが、
メルロ-です。まろやかで濃厚で、カベルネとの相乗効果も抜群です。
もちろん、メルロ-主体のワインやメルロ-100%のものもあります。
そこで、フランスを代表するボルドーワインは、
主にカベルネソービニヨンとメルロ-の混醸ってことを一つ、覚えておくといいですよ。
他にも、カベルネフランやマルベックなど、ボルドーには混醸するぶどうが5種類あり、
それぞれのブレンドで味わいの工夫がなされています。
さて、赤ワインのもう一つの雄、ピノノワールは、
フランスのブルゴーニュが主な生産地です。
ブルゴーニュで作られる赤ワインはピノノワール種のみ。
例外はブルゴーニュ南端のボージョレのガメイ種だけです。
ブルゴーニュのカベルネソービニヨンは有り得ません。混醸もありません。
ピノノワールは、繊細でちょっと気難しいぶどうかも。
若い時には、きれいな透明感のある赤色で、私はいつも梅の香りだなぁ、
と思ってます。
熟成したものは、れんが色になり、ますます透明になり、
複雑な味わいは、ゆっくり飲んでいると、ぱっと開く時があります。
ワイン好きには、たまらないおもしろ味があるのですが、
近年の価格の高騰ぶりには、ついていけない感満載で、
美味しいブルゴーニュは高嶺の花になってきました。
さて、今回は赤ワインで一旦、区切り、次回白の三種類にいきますね。
最後に、フランスの主な生産地、前出のボルドーは、フランス地図の向かって左下。
パリから400km も離れていて、むしろ、スペイン国境まで200kmという位置感です。
ガロンヌ河の右岸、左岸に有名なメドックやポムロール、サンテミリオンなどの産地が連なっています。
川があり、港があり、ワインをイギリスに輸出するには持ってこいの土地です。
対するブルゴーニュの位置はフランス地図の向かって右中くらいです。
こちらには、川はソーヌ川、川のそばの平地と、山がちの土地。
道から段々に斜面を活用してのワイン作りで、
ブルゴーニュワインの名称でよく見かける「コート」は丘という意味です。
「コート ド ニュイ」、「コート ド ボーヌ」などです。
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枕元には、時々、手にしたくなる本が、置いてあります。
先日のお休みはシェフは年間の帳簿の整理に追われてましたが、
私には、久々のゆったりした休日。
お休みの朝の起き抜けに、何気なく手にした本の、
手にしたページに、深く心を揺さぶられました。
苦しみの日々 哀しみの日々 茨木のり子
苦しみの日々
哀しみの日々
それはひとを少しは深くするだろう
わずか5ミリぐらいではあろうけれど
さなかには心臓も凍結
息をすらるのさえ難しいほどだが
なんとか通り抜けたとき 初めて気付く
あれはみずからを養うに足る時間であったと
少しずつ 少しずつ深くなってゆけば
やがては解るようになるだろう
人の痛みも 柘榴のような傷口も
わかったとてどうなるものでもないけれど
(わからないよりはいいだろう)
苦しみに負けて
哀しみにひしがれて
とげとげのサボテンと化してしまうのは
ごめんである
受けとめるしかない折々の小さな刺や 病でさえも
はしゃぎや うかれのなかには
自己省察の要素は皆無なのだから
茨木のり子 詩集「倚りかからず」より
遅々として進まぬ能登半島地震で、
集団で避難する、バスに乗る中学生の映像をテレビで見た。
心に負った傷は癒えぬかも知れないけれど、
どうか、それを糧にできる日が来ますように。
偶然にめくったページの詩人の言葉が私に、届く。
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2024年 新年おめでとうございます。
早々に、思いもかけない大地震。
災害は、時を選ばず、容赦がないです。
私たちは、富山県在住の次女一家と共に京都で過ごしていましたが、
京都もゆっくり、大きな揺れで仏具や釣鐘が長く揺れつづけました。
幸い、次女宅は、大きな被害には会わずにすんだようですが、
電車での帰宅は難しくなり、一旦、名古屋移動。
思いがけない、お正月となりました。
一気に人数が増えたけれど、年末恒例の手作りおせちが役にたちました。
食べるものがあることは、つくづくありがたいと思いました。
被災地の皆さんには、厳しい日常と思います。
お見舞い申し上げます。
さて本年は5日金曜日 ディナーより営業いたします。
恒例のビーフカレー(税込み1800円)も始まります。
また、12月に好評で、何度かメニューを入れ替えた、
特売高級ワインも並びます。
普段は飲む機会も少ない、優良銘柄を、
とてもお安くお出しします。ぜひ、ご賞味下さい。
ブログは、ぼちぼち更新しますので、お付き合い下さい。
ワインの話しは、後、2~3回お付き合い願います。
その後は書き残していることなど、また書いて行きますね!
本年もよろしくお願いいたします。
2023年最後は、大勢で貸し切り
コース料理で大盛り上がりでした。
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