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2024年8月22日 (木)

No.1080 映画 「トノバン 音楽家加藤和彦とその時代」を観る

暑くて、暑くて伸びきってます。

名古屋は雨もほぼ降らず、暑さが堪えますねぇ。

ブログも今ごろ6月のこと?なんだけど、

ご勘弁を。

名古屋では、パルコのセンチュリー・シネマで、

一週間程しか上映されなかった「トノバン」を観る。

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私より上の世代の方には、

ああ、「あの素晴らしい愛をもう一度」の加藤和彦のことね、

となると思いますが。

まあ若い子たちはみんな、誰?それ?でした。

お膝元の京都では、8月までのロング公演と弟はその後のコンサートも見に行ったと聞き、

うらやましい限り。

オールナイトニッポンの軽快なオープニング曲と「イムジン河」の美しいメロディーが、

映画を見た後、ずっと私の中に流れています。

「イムジン河」は朝鮮半島問題で、放送禁止になってしまうのですが。

1960年代後半、同級生のほとんどは、

フォークルと同じ京都出身のグループサウンズ ザ・タイガース(沢田研二)のファンでした。

そんな中でのザ フォーク・クルセダース(フォークル)の出現は驚きでした。

今でいう、インディーズから、いきなりのメジャーデビュー。

しかも曲は変な歌詞と変な音の「帰ってきたヨッパライ」。

楽器を持って、自作の曲を演奏すると言うこと自体がびっくりすることでした。

今ではごくごく当たり前のことなんですが。

その後も、活動期間、わずか1年程の間に「悲しくてやりきれない」(作詞サトウハチロー)や

「青年は荒野をめざす」(作詞五木寛之)、

「戦争は知らない」(作詞寺山修司)等の美しいメロディーが生まれます。

ほとんどが加藤和彦の作曲です。

そして2005年にやっと映画「パッチギ!」(井筒和幸監督)で日の目を見た「イムジン河」のメロディー。

美しいメロディー、良い歌は国を超えて、歌い継がれて行くんですね。

フォークルは日本の音楽シーンを確実に変えたと、

今も思っています。

毎月、決まったおこずかいの中から買って、大切にしていた「新譜ジャーナル」。

どこへ行ったのかなぁ。今はメルカリでまあまあのお値段です。

中学生の私には中津川フォークジャンボリーが開かれる、

中津川ってどこ?と思っていたこと等、思い出が次々思い出されました。

フォークルは日本のフォークの夜明けを告げる活動でした。

メンバーの加藤和彦と端田典彦は浄土真宗が母体の龍谷大学の出身なのに、

「帰ってきたヨッパライ」の歌詞は「天国いいとこ 一度はおいで」。

日本人に「天国」と言う言葉が広まったのは、この歌からでは、と言うのが私の推測です。

いつのまにかテレビでも新聞でも「天国から見守って下さい」等と言うようになりました。

その天国とはどこを指しているんでしょうか。

日本人に古くから根付いていた地獄、極楽という死後の世界を

すっかり否定した、実体の知れない天国という言葉。

「トノバン」を観て、大好きなフォークルの功罪を改めて、

思い起こしました。

 

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