No.685 目から鱗の「メキシこけし」展
新聞に紹介されていた「メキシこけし展」を見て来ました。
聞き慣れぬ「メキシこけし」とはなんぞや?
東北の伝統こけしの木地をメキシコの職人さんや作家さんが絵付けすると、
てな具合になり、まさに目から鱗でした。
写真は「メキシコのサザエさん一家」とは会場の案内の女性の言葉。
日本のこけし作家さんも負けてはいません。
メキシコをイメージして作ってもらったというのはこちら。
基本は伝統的なこけしのシルエットがこんなにイメチェン。
この展覧会、メキシコ観光局の職員の日本人女性が、
東日本大震災の影響で観光客が減り、
販路に困っているこけしの工人さんたちの支援と
メキシコ文化の発信をと考えられたのが始まりだそうです。
とはいえ、伝統のもの作りをされている工人さんたちに
趣旨を説明するのは大変だったのでは?
また、メキシコの職人さんや作家さんを回り、
説明して作品にしてもらうのもこれまた、大変だったのでは?とお察しします。
会場はそんな私の想像とは裏腹に
ラテンの陽気なパワー溢れるたくさんのこけしや、民族人形でとてもにぎやか。
私も元気をもらいました。
絵付けあり、ビーズ作品あり、糸のこけしもあり、陶器もありました。
大胆だけれど、とても繊細な絵柄、
それぞれに伝統とユーモアと温かい心を感じました。
昔はどこのおうちにも茶の間の茶箪笥に1個は乗っていたこけしも、
すっかり見かけなくなっています。
でも、ちょっと発想を変えると、こんなにポップになりました。
このちょっと発想をずらすことができる人を、私はとっても素敵と思えます。
見慣れた日常もきっとキラキラさせることができる方なんだろうな、と。
こけし文化の再発見。かわいい!
日本とメキシコ地震の被災地の寄付になるということで、私も1体購入しました。
81歳の日本おばちゃん作のかわいいこけしに胸キュン!
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